20090407 究極のしゃもじ
飯粒が付かない「しゃもじ」を使っている。昔のしゃもじはよく飯粒が付いていた。それを防ぐため水の入った器にしゃもじを浸けておく$${^{*1}}$$様なことがよくやられていた。民宿や大衆食堂などで飯を客が装う決まりになっている場合、こういう事を施している処があるが、家では面倒なのでやった事がなかった。しゃもじに付いた飯粒は茶碗の縁で削ぎ落とすのが普通だった。
二昔以上前に、飯粒が付かないしゃもじが家に登場した。確かそれぐらい昔だった。今までとは違い、殆ど飯粒が残らないのでびっくりした覚えがある。ただし、そのしゃもじには小さな凹みが沢山並んでいた。今の主流は小さな突起が沢山並んでいる方$${^{*2}}$$だろう。飯粒が付かない様にするには接触面積を減らせばいいので、飯粒の半分程度の凸凹周期があれば、接触面積が半分は減る。従って凹みでも出っ張りでもでもいい。
永年のしゃもじの一つの問題はこれで解決された。しかしもう一つの大きな問題がある。それはしゃもじの置き場所だ。水の入った容器にいちいち入れる様にすれば、置き場所には困らないが、そもそもそれが面倒なので飯粒の付かないしゃもじが発明されたのである。桶の中に入れておくと言う手もある。炊き立ての時はしゃもじが熱くなって不便だし、温度のかかる場所に樹脂製の物を入れておくと何か変な化学物質が滲み出してきそうで気分が悪い。
ある日、画期的なしゃもじを見つけた。電気炊飯器の上にちょいと載せる$${^{*3}}$$事ができる。そして炊飯器の上に置いてもご飯を載せるへらの部分が浮いた状態$${^{*4}}$$になる。現在使っているのはこれだ。これは非常に重宝している$${^{*5}}$$。
柄の尻で立てる方式のしゃもじ$${^{*6}}$$があるが、不安定で全く役に立たない。しかも置き場所を常に確保しなければならない。画期的なしゃもじの方は炊飯器の上に置けるので場所の確保が必要ない。自立水切りカップ$${^{*7}}$$と同様、改良の余地が殆ど残されていないと思われるしゃもじに改良を加えた今世紀最大の発明と言えるだろう。
*1 【美濃焼】小兵窯 白磁おしゃもじ立て 10cm×高さ10cm×厚み5cm
*2 【株式会社曙産業】マジックしゃもじ
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*6 ひとり立ちしゃもじ
*7 20050202 単純な構造における工夫