20000709 スーパーカミオカンデ
神岡鉱山跡$${^{*1}}$$にカミオカンデ$${^{*2}}$$というニュートリノ観測装置があった。現在はこれをもっと大規模にしたスーパーカミオカンデ$${^{*3}}$$という施設が稼働しているので、カミオカンデの役目は終わったらしい。カミオカンデを改造してスーパーカミオカンデを作ったのか別途スーパーカミオカンデを作ったのかよく判らない。
ここではニュートリノに関する色々な研究がなされている。中でも「つくば・神岡間長基線ニュートリノ振動実験(K2K)$${^{*4}}$$」が私にとって興味深い。
神岡は岐阜県と富山県との県境近くにある。そしてKEK$${^{*5}}$$は茨城県つくば市にある。KEKからニュートリノを地中に発射して神岡のスーパーカミオカンデでその発射したニュートリノの状態の変化を観測しようというものである。
そのニュートリノが走る距離が250kmになるのだ。つまり実験装置全体の大きさが250kmになる。この規模の大きさが嬉しい。しかもニュートリノが走る地上では人間が生活しているわけである。太陽からはニュートリノ$${^{*6}}$$が我々の頭に降り注いでいるらしいので、考えてみればそれ程珍しいわけではないのだが、人工のニュートリノビームとなると何となく違う様な気がする。
観測装置の規模でいえば電波望遠鏡で地球規模の口径$${^{*7}}$$を持つものがあるらしい。しかし自己完結している実験装置としてはK2Kが群を抜いていると思う。
*1 Kamioka Mine<神岡鉱山>
*2 kamiokande j
*3 super-kamiokande j
*4 つくば・神岡間長基線ニュートリノ振動実験(K2K)
*5 文部省高エネルギー加速器研究機構
*6 kamiokande j
*7 「はるか」で覗く宇宙の果て
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