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20050414 新しいローマ字表記法

 掲示板$${^{*1}}$$で日本語のローマ字表記についての話題が続いた。日本語をローマ字で表記する$${^{*2}}$$時、ヘボン式$${^{*3}}$$や訓令式$${^{*4}}$$、それらを組み合わせた方式$${^{*5}}$$などあり、うまく統一されていないようである。

 日本語を表記するのに漢字、片仮名、平仮名があれば十分なので、日本語をローマ字でどのように表記すべきかということはさほど重要ではない。思ったように表記すればいいだろう。ただ、各人が思うようにローマ字で表記すると収拾がつかなくなる場合があるので、表記方法の規則があった方がいい。ヘボン式や訓令式が考案されたが、「b」「m」「p」 の前に「n」 の代わりに「m」 を置くなどの例外$${^{*6}}$$があったり、記号を使ったりしている$${^{*7}}$$。規則は簡単で例外がない方がいいに決まっている。

 そこで私が新しいローマ字表記を考案した。基本は例外の少ない訓令式$${^{*8}}$$である。ローマ字は音しか表さないので、発音通りに表記することになる。例えば、現在の日本語では「じ」「ず」と「ぢ」「づ」とでは明確な発音の違いがないのでどちらも「zi」「zu」と表記する。

 ただし五十音表で表しきれない促音、長音、撥音は余っているローマ字を当てる。こういったことはローマ字のアルファベットが作られた時$${^{*9}}$$にもなされたし、中国語のピンイン$${^{*10}}$$の「Q」や「X」$${^{*11}}$$でも同じ様なことをやっている。

 促音の表記は「q」、長音は「l(Lの小文字)」、撥音は「x」とする。「学校」なら「gaqkol」、「病院」は「byolix」となる。

がっこー(学校)
新方式 gaqkol
訓令式 gakkô
ヘボン式 gakko gakkoh
 
びょーいん(病院)
新方式 byolix
訓令式 byôin
ヘボン式 byoin byohin
    
たんい(単位)
新方式 taxi
訓令式 tan'i
ヘボン式 tani tan-i

たに(谷)
新方式 tani
訓令式 tani
ヘボン式 tani

こおり(氷)
新方式 koori
訓令式 koori
ヘボン式 koori

こーり(行李)
新方式 kolri
訓令式 kôri
ヘボン式 kori kohri

こーり(公理)
新方式 kolri
訓令式 kôri
ヘボン式 kori kohri

こうり(小売り)
新方式 kouri
訓令式 kouri
ヘボン式 kouri

しししんちゅーのむし(獅子身中の虫) 
新方式 sisisixtyul no musi
訓令式 sisisintyû no musi
ヘボン式 shishishinchu no mushi

おーおかえちぜん(大岡越前)
新方式 Olokaetizex
訓令式 Ôokaetizen
ヘボン式 Ookaechizen Ohokaechizen

かんだじんぼーちょー(神田神保町)
新方式 Kaxdazixboltyol
訓令式 Kandazinbôtyô
ヘボン式 Kandajimbocho Kandajimbohchoh

 非常に違和感があるが、これは慣れの問題だろう。「単位」が「taxi」では、英語の「taxi」と混同してしまうと思うかも知れない。だが、そんなことはどうでも良い。日本式では「たんい」と読むとすればいい。フランス語で「Tintin$${^{*12}}$$」は「タンタン」と読む。「チンチン$${^{*13}}$$」ではない。日本でも「Tintin」と書いてタンタン$${^{*14}}$$と読ませている。全く問題ない。アメリカ人等の欧米人に迎合する必要は全くない。

 改めて考えてみると日本語をどうやってローマ字表記するかなどやはり意味がない。日本語の固有名詞を外国人に伝えるのに必要かもしれないが、固有名詞だからローマ字をどのように綴ろうが勝手である。

*1 雑記草掲示板
*2 20050126 GUCCI
*3 ヘボン式ローマ字綴方表
*4 訓令式
*5 ローマ字 あいうえお
*6 ヘボン式ローマ字一覧表
*7 国立国会図書館:図書館員のページ:書誌データの作成及び提供:アクセス・ポイントのローマ字表記要領
*8 内閣告示第一号 ローマ字のつづり方
*9 20000522 母音
*10 ピンイン(Pinyin)と漢字の壺
*11 GB2312、簡体漢字、ピンイン、中国語のローマ字、標準語、普通話、北京方言
*12 Tintin.com
*13 20050328 小さなちんちん
*14 TINTIN JAPAN

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