20000821 電波
宇宙の様子を観測するのに星からやってくる可視光線だけではなく、電波を見る方法がある。このような電波を観測する天文学を電波天文学という。1932年にジャンスキー$${^{*1}}$$が宇宙から電波がやってくることを発見して以来、様々な発見があった。そして今でも発見がある。
そのなかでもアメリカのユーインとパーセルは1951年に宇宙からやってくる波長が21cmの中性水素スペクトル線の検出$${^{*2}}$$に初めて成功した。
この時彼らが作った装置$${^{*3}}$$は当時の値段で500ドルであったらしい。電波天文学観測史上最も安上がりな発見であるらしい。現代の電波天文学は非常に巨大化しており衛星$${^{*4}}$$の一つや二つ打ち上げないと新しい発見ができないようである。
*1 NATIONAL RADIO ASTRONOMY OBSERVATORY ARCHIVES Papers of Karl G. Jansky: Oral Histories Series
*2 The Discovery of Hydrogen Radio emission by Ewen and Purcell
*3 The Ewen-Purcell horn on display in front of the Jansky Lab at NRAO, Green Bank, WV.
*4 「はるか」で覗く宇宙の果て