20090614 メソポタミア
ラジオを聞いていたら、聴衆者参加のクイズをやっていた。梅雨に因んだ「傘はどこで発明されたでしょう$${^{*1}}$$」という問題で、その選択肢に「メソポタミア$${^{*2}}$$」があった。
司会者の「メソポタミア」の音調がおかしい。「めそぽたみあ-ぶんめい(メソポタミア文明)」と発音する時の「ぶんめい」の部分を切り取った発音の仕方なのである。「低高高高高高」になっていた。「めそぽたみあ」と単独で発音する時は「低高高高高低」の筈だ。司会者が何度も「低高高高高高」と繰り返すので、大丈夫かと思ってしまった。司会者は電話を掛けて聴衆者に回答させていた。その回答者も「低高高高高高」と発音している。一体どうなっているか。
回答者は司会者の発音につられてしまったのだろう。件のラジオ放送は愛知県地方限定である。回答者は愛知県在住の筈だ。愛知では、いや尾張地区では「低高高高高低」と発音する。「低高高高高高」では決してない。
英語ではどうか。このクイズを放送していたラジオ局は地場の放送局$${^{*3}}$$であるが英語気触(かぶ)れしている。各番組の司会者は全員英語がしゃべれる。そもそも英語がしゃべれないと司会者になれないことになっているようだ。司会者一般募集の告知放送では「応募資格は英会話が堪能であること」と確か言っていた。だから件の司会者も英会話は堪能であるはずだ。英語では「ta」にアクセントがある$${^{*4}}$$ので、「低高高高高高」とではかなり印象が違う。むしろ「低高高高高低」の方が近い。もしかして司会者は「メソポタミア」をこの番組をやるまで知らなかったかもしれない。英語が堪能であるのは帰国子女だからかだろうか。帰国子女なら歴史の授業を部分的に受け損ねた可能性がある。「メソポタミア」なんて言葉は実生活では一切必要とされないので、学校の授業で聞きそびれたら一生知らないで終わるかもしれない。
標準語ではどのように発音するのか調べてみたが、なかなか見つからない。調べているうちに次第に 標準ではどのように発音するのか判らなくなってきた。しかし「低高高高高高」ではどう考えても変な様な気がする。
*1 洋傘タイムズ 雨傘 日傘 コラム 出版
*2 メソポタミア文明 | 学習百科事典 | 学研キッズネット
*3 ++ ZIP-FM 77.8++
*4 Mesopotamiaの意味 英和辞典 - goo辞書