20050323 ディズニー嫌い
私はディズニー関連の物が嫌いである。全てが嫌いではない。東京ディズニーランド$${^{*1}}$$や最近のディズニー映画$${^{*2}}$$などが嫌いなのだ。「ファンタジア$${^{*3}}$$」「フラバー うっかり博士の大発明$${^{*4}}$$」「トロン$${^{*5}}$$」など昔の映画は好きだが、最近の映画は見る気がしない。
幼少の頃は好きだったはずだ。しかし今は嫌いである。何故だろう。
子供に夢を与えるという目的と金を儲けるという目的とが同居しているのが嫌なのだろうか。子供に夢を与えるためには色々金がかかる。慈善事業でない限り儲けなしではできない。稼ぎは必要である。かって手塚治虫$${^{*6}}$$が虫プロダクション$${^{*7}}$$を倒産させてしまったのは夢を与えるという目的の方に行きすぎた結果であった。
従って上の二つの目的がしっかり見える、もしくは見せてくれるのはいい。「子供に夢を与えたいけど、飯は食わなければならない」という姿勢は大歓迎である。主催者の本当の気持ちに触れる気がする。人間のやさしさがよく分かる。自分を命や財産を犠牲にしてまで子供に夢を与えるというのは滅多になく、尊い姿に映る。
ディズニーの「夢を与えるためだけに存在している」という態度が嫌なのかも知れない。金儲けの顔を極力隠そうとしているのが気にくわない。隠そうとしているが、これだけ子供が喜ぶのだからその対価としてこれぐらい頂くのは当然でしょう、というのが何となく伝わってくる。
構内の従業員の多くはアルバイト$${^{*8}}$$である。そこで働こうと思う多くの人は、給料よりも夢を与えることに参加するという意識が強いかも知れない。そんな思いに対して、会社は儲かっている$${^{*9}}$$けど、「記憶に残るバイト」だからこれぐらいの時給でもいいでしょう$${^{*10}}$$というのが感じられる。
先日、東京ディズニーランドに家族で行った。何時間もディズニーランドにいるのは耐えきれないので、途中から家族と別れて秋葉原$${^{*11}}$$に行っていた。夜の八時頃にディズニーランドに戻ってきた。駅$${^{*12}}$$からディズニーランドまで設置されている高架橋で、ディズニーランドから駅に向かう多くの人々とすれ違った。ディズニー漫画の登場人物が印刷されているだけで市価の数割高い土産物を手に一杯持って歩く人々の顔は笑みで一杯だった。まさに夢を与えるという点では役に立っている。これに対しても毛嫌いするのは偏屈以外何者でもない。
ほんの少しでもどろどろとした現実を垣間見せてくれればなぁ、とつくづく思う。
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*6 ---- Tezuka Osamu @ World ----
*7 虫プロダクション株式会社
*8 東京ディズニーリゾート CASTING CENTER
*9 リサーチ - (株)オリエンタルランド (4661)
*10 地域別最低賃金、産業別最低賃金
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*12 舞浜駅
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