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20100216 過ごしやすい夏と地球温暖化(2)

 去年の夏はいつもの年よりも過ごし易すく$${^{*0}}$$、冬は少し寒い様な気がしたので、年平均気温が下がったのではないかと思っていた。

 気象庁のデータを見ると平年値よりも0.56℃高くなっていた$${^{*1}}$$。平年値$${^{*2}}$$と言うのは1971~2000年の30年平均値らしい。私の感覚は当てにならないと言うことか。

 確かに日本の年平均温度はここ百年で上昇している様に見える$${^{*3}}$$。とは言え、1950年迄だけを考えると将来は寒冷化するのではないかと思ってしまうグラフになる。そう見えるのは1971~2000年の未来の平年値との比較しているからだ。こういう比較は意味がないかもしれないが、基準をどこにするかでグラフの印象が大きく変わってくる。そもそも平年値との差のグラフで温暖化云々と議論するのは変だ。温暖化とは数十年の変化なのだろうか。もっと長期的な平均値で考える$${^{*4}}$$べきであろう。ところがそんな観測データはどこにもない。推測するしかない$${^{*5}}$$。しかもその推測値が正しいかどうかは誰にも証明ができない。推測を基にして推測することに意味はあるのだろうか。温暖化を証明するのはちょっと考えただけでもかなり難しそうである。

 大気中の二酸化炭素濃度増加と温暖化との関係はどう考えればいいのか。一年間で見れば植物の活動や海水の温度$${^{*6}}$$の変化によって二酸化炭素の濃度が大きく変化するらしいが、二十年間ぐらいの長期の変化を見ると二酸化炭素の濃度は常に上昇$${^{*7}}$$している。

 地球温暖化現象の要因が大気中の二酸化炭素濃度の上昇であれば、平均気温の平年差のばらつきはどのように考えればいいのか。平均気温の上昇傾向があるとしても温度が高い年と低い年があるのは、二酸化炭素の増加が主な原因であれば温度が下がる現象をどうやって説明すればいいのか。二酸化炭素による温暖化の説明図$${^{*8}}$$のように判り易く説明してくれる$${^{*9}}$$図はないのだろうか。

 二酸化炭素は赤外線を吸収して直ぐさま放出するはずだから、二酸化炭素の濃度が大気の温度を決める大きな要素であれば、大気の温度はどんどん上昇していくのだろう。温暖化の説明図$${^{*10}}$$はそうなっているからそうに違いない。それならば気温は二酸化炭素濃度に敏感に反応していなければならない。いや地球温暖化は長期的な変化だから二酸化炭素濃度の変化に気温は直ぐに反応しない。一体どう考えればいいのか。

 「地球温暖化は大気中の二酸化炭素濃度が主な原因ではない$${^{*11}}$$」と考えればすっきりする。

*0 20090826 過ごしやすい夏と地球温暖化
*1 気象庁 | 日本の年平均気温平年差(℃)
*2 気象庁 | 世界と日本の気温、降水量の経年変化
*3 気象庁 | 日本の年平均気温
*4 100年後の地球の気温[地球温暖化倶楽部]
*5 20050606 地球温暖化(2)
*6 理科年表オフィシャルサイト/環境部:二酸化炭素 ─ 地球に与える影響 ─
*7 気象庁 | 二酸化炭素濃度の経年変化
*8 地球温暖化の原因 / 福岡県田川市
*9 耳障りな雑誌
*10 20050608 地球温暖化(4)
*11 20090625 地球温暖化とオッカムの剃刀

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