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20020328 電気通信大学

 何を調べていて知ったのかどうも思い出せないのだが、東京にある国立大学の電気通信大学$${^{*1}}$$の校章は風変わりである。

 「大學」という字の後ろにリサージュ図形$${^{*2}}$$が描かれている。リサージュ図形とは互いに直角方向に振動する二つの往復運動を合成して得られる平面図形である。図形はそれぞれの往復運動の速さの違いとずれとによって色々変化してくる。

 往復運動の速さの逆数は周波数なので、二つの周波数の比をリサージュ図形を描くことによって$${^{*3}}$$知ることが出来る。

 電気通信大学のリサージュ図形$${^{*4}}$$は周波数が5:6の時の物である。商用電源の50Hzと60Hz$${^{*5}}$$が由来らしい。これを組み合わせたのは日本全体の調和という意味のようだ。

 校章が制定された時代も現代も50Hzの東日本と60Hzの西日本とが周波数の違いからいがみ合っている訳ではない。校章にはよく桜など花が組み合わされる。5:6のリサージュ図形が何となく花のような形をしているからこれを最初に組み合わせて、あとで「50Hzto60Hzとで日本の調和」という理由を付けたのではないだろうか。

*1 沿革・歴史│電気通信大学
*2 リサジュー図形とは?
*3 リサジュー図形とは?
*4 校章の由来
*5 20020103 電源周波数

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