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20020715 好き嫌い

 英語辞書をめくっていると「neophilia」という単語と「neophobia」という単語が続けて載っていた。それぞれ「新しい物好き」と「新しい物嫌い」という意味である。正反対の言葉が辞書で並んで載っているのが何となく面白く思えた。

 ソードフィッシュSwordfish$${^{*1}}$$という映画のDVDを見ていたら、冒頭の場面で主演のジョン・トラボルタ$${^{*2}}$$が「homophobia同性愛嫌い」という言葉の入った台詞をしゃべっていた。辞書で調べると直ぐ隣に「homophile同性愛好き」という言葉がある。「-philia$${^{*3}}$$」「-phobia$${^{*4}}$$」という連結形$${^{*5}}$$はよく使われるのだろうか。

 「necrophilia 死体愛」「necrophobia 死体恐怖症」、「xenophilia 外国人好き」「xenophobia 外国人嫌い」、「Anglophilia 英国贔屓」「Anglophobia 英国嫌い」などこれらの対になった連結形を含む単語を並べていくと独特な世界が出来上がってくる。ちょっと特殊な言葉なのだろう。

 それぞれの言葉はギリシャ語が語源で「-philia」は哲学philosophy$${^{*6}}$$の「philo-」と同源で「~を愛する」という意味である。「-phobia」は「恐怖」という意味である。火星の衛星フォボス$${^{*7}}$$と同じ語源らしい。天体のフォボスは直接ギリシャ神話の登場人物の名前$${^{*8}}$$から付けられた。

*1 Operation Swordfish
*2 ジョン・トラボルタ John Travolta Fan Page
*3 -philia. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*4 -phobia. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*5 英会話ベーシック情報
*6 20010126 武蔵国のビターバレー
*7 フォボス
*8 Phobos

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