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20010912 連星

 二つの星がお互いに相手のまわりを回っている天体を連星$${^{*1}}$$という。6個の星が連星を構成する六重連星$${^{*2}}$$というのもあるらしい。八重連星$${^{*3}}$$も見つかっているという(※2020年現在、七重連星までしか見つかっていない)。身近な天体である月や太陽が連星になっていれば、連星が珍しいと感じることはないだろうが、肉眼で見ることが出来ないので何か変わった天体に思えてくる。天文学の研究から殆どの恒星は連星$${^{*4}}$$になっているらしい。太陽のように単独になっている恒星の方が少数派ということである。

 恒星、惑星、衛星の天文学上の定義がどうなっているのかよく分からないが、天球上で位置を変えない恒常的な天体が恒星、天球上を惑う星$${^{*5}}$$が惑星、惑星の周りを巡り歩くのが衛星とする。そうするとこれらの天体を連星といっても間違いはないような気がしてくる。太陽や地球が惑星や月と連星になっていると言わないのは太陽や地球が惑星や月に対して質量がかなり大きいためで、もし木星$${^{*6}}$$が今よりも質量が100倍以上になれば連星系を構成したかもしれない。

 原子の構造$${^{*7}}$$は太陽系に例えられる。宇宙の世界が微小世界と類似していると言う発見は人類に色々な想像をかき立てた。この映像作品$${^{*8}}$$もそうであろう。ただ、どちらも実際に肉眼で見た人はだれもいないので人間の頭の中だけに存在する世界かも知れない。

 連星はどうであろうか。微小世界にも連星はあるのだろうか。それぞれ同質量の電子と陽電子とが構成するポジトロニウム$${^{*9}}$$という原子が連星のような構造$${^{*10}}$$になっていると言われている。

*1 スペクトル用語集◆連星
*2 XMM-ニュートン、6重連星「カストル」を観測
*3 連星
*4 星は連星として誕生する
*5 惑星の逆行(ぎゃっこう)
*6 木星
*7 原子構造の変遷
*8 20010723 Powers of Ten
*9 陽電子の性質
*10 http://www.etl.go.jp/etl/linac/j/positron/posi-chr/positrnm.gif

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