見出し画像

20060517 最古の写真

 世界で一番古い写真は、ニエプス$${^{*1}}$$という人が「エリオグラフィー$${^{*2}}$$」という方法で撮影した「サン・ル・ド・ヴァレンヌの窓からの眺め$${^{*3}}$$」である。この最古の写真はカメラの歴史などを著した本でよく見かける。ダゲレオタイプが最初の写真撮影術$${^{*4}}$$だと思っていたが、違っていた。このニエプスという人が考えた「エリオグラフィー」という撮影方法の方が前だった。つまり私は「サン・ル・ド・ヴァレンヌの窓からの眺め」と呼ばれる写真はダゲレオタイプで撮影された写真だと思っていた。

 この写真$${^{*5}}$$を撮影するのに数日間かかったらしい。露光時間$${^{*6}}$$が数日ということである。現代の写真撮影であれば、1/60秒とか1/1000秒なので相当長い。このように相当感度の悪い感光板でしかも画質も悪い。

 よく見かける最古の写真$${^{*7}}$$はかなり建物や樹木の輪郭を強調させて修正したものらしい。原版はこんな感じ$${^{*8}}$$である。

*1 Nicephore Niepce - Histoire de l'Inventeur de la Photographie
*2 Nicephore Niepce - Histoire de l'Inventeur de la Photographie
*3 gras.jpg
*4 2060516 フォトジェニック
*5 firstfoto1.jpg
*6 ポラロイド ピンホールフォトキット
*7 1d.jpg
*8 The Niépce Heliograph

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?