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20090506 戻ってきた本

 十五年以上昔に貸した本が、手許に戻ってきた。貸した本人から返ってきた訳ではない。貸した人はどこかへ行ってしまって、今はどこに住んでいるのか皆目判らない。連絡も取れない。大した値段ではないから惜しくはないが、書いてある内容が面白かった様な気がするのでもう一度読みたいと思っていた。

 書名さえ思い出せば、今なら簡単に検索して再び買う事ができるが、その書名を思い出すのは数年に一回しかない。つまり十五年以上、年がら年中、その本を探していたのではなく、数年に一度思い出しては少し探して諦めると言うのを繰り返してきた。

 その本は洋書である。「PENGUIN BOOKS$${^{*1}}$$」から出版されていた。本を貸していたのを思い出すのは、大抵、洋書を扱っているような大きな書店に行った時である。行くと「そう言えば、あの本はここに置いてあるか」と思いながら探してみるが、見つからないので暫くしてその売り場から離れてしまう。離れればまた、貸した本の事は忘却の彼方へ飛んで行く。これの繰り返しである。

 先日、アマゾン$${^{*2}}$$を見ている時に、件の本の事を思い出した。早速、検索してみたら古本があった。350円だったのですぐに注文した。

 注文して直ぐに届いた。その本の名は「Our Language$${^{*3}}$$」。初版が1950年なので結構古い本だ。最初に買った時は学生時代で先輩に薦められて購入した。その時は新本だった。英語と言う言語がどのような過程を経て今の様な姿になったか、英単語の綴りや発音の成り立ちや変化などと共に解説している。面白そうな所を部分的にしか読んでいなかったので、実のところ全体がどんな内容か知らない。目次を見て、そんなようなことが書いてあるのではないか、と勝手に思っているだけだ。

 未鑑賞のDVDが溜り続け、日本語で書かれた本でさえも積ん読状態$${^{*4}}$$であるので、英語で書かれた本を読むのはいつになるだろう。かっての様に面白そうな箇所を拾い読みしていくしかない。

*1 Penguin Group
*2 雑記草商店 - 書籍
*3 Our_Language.jpg
*4 積読協会


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