20051009 カバ
カバ$${^{*1}}$$は英語で「hippopotamus$${^{*2}}$$」という。いや、hippopotamusを日本語で「カバ$${^{*3}}$$」と言う、とする方が正しい。最近、このことに気付いた。
今までhippopotamusを「ヒッポポ タマス」と読むものだと思い込んでいた。「ヒッポポ hippopo」と「タマス tamus」との間で切れると思っていたのである。ふとしたきっかけで正しい発音方法$${^{*4}}$$を聞いた。「ヒッポ ポタマス$${^{*5}}$$」だった。そうなると語源が気になる。hippopotamusはギリシャ語由来のラテン語であるらしい。語源はギリシャ語の「馬hippos + 河potamus」である。初めて知った。
従ってhippopotamus(河の馬)を日本語に直訳して「河馬(カバ)」ということになる。明治期にできた言葉だろう。因みに明治時代の国語辞書である大槻文彦$${^{*6}}$$の「言海$${^{*7}}$$」に動物のカバは掲載されていない。
*1 Hippopotamus amphibius (hippopotamus)
*2 hippopotamus. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*3 かば 1 【河馬】 - goo 辞書
*4 hippopotamus noun - Definition, pictures, pronunciation and usage notes | Oxford Advanced Learner's Dictionary at OxfordLearnersDictionaries.com
*5 hippopotamus__us_1.mp3
*6 大槻文彦「言海」について
*7 [言海原稿] / [大槻文彦]
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?