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20060525 缶ジュースの缶

 缶ジュースの缶の材質には二種類ある。アルミニウム$${^{*1}}$$と$${^{*2}}$$とである。それぞれ「アルミ缶$${^{*3}}$$」「スチール缶$${^{*4}}$$」と呼ばれている。

 なぜ二種類の材質が使われているのだろう。必ずどちらか一方が材質の点で優れているはずなので、二種類が流通する必然性がない。全然、今まで気付かなかったが、缶の内容物によって使い分けられているらしい。炭酸飲料やアルコール飲料はアルミ缶、コーヒー飲料はスチール缶$${^{*5}}$$と言った具合である。アルミ缶は、炭酸飲料やビールのように気体が発生して内側から膨らもうとするような飲み物に使われる。缶が膨らもうとしているので「陽圧缶$${^{*6}}$$」と呼ばれるようだ。スチール缶の中に入れる物は気体が発生しないコーヒーや紅茶などである。陽圧缶に対して「陰圧缶$${^{*6}}$$」と呼ばれる。

 アルミ缶の中に気体が発生しない飲料を入れると缶が凹んだりして具合が悪い。それならば最初から全部スチール缶でいいはずだ。それに大昔はスチール缶しかなかった$${^{*7}}$$。

 アルミ缶はスチール缶に比べて錆びにくく軽い。そういった点でアルミ缶が採用される。ところが機械的強度はスチール缶に劣るので中で膨らむ物にしか使えない。

 軽いのがいいのならスチール缶の肉厚を薄くすればいいような気がする。わざわざアルミニウムを使う必要があるのだろうか。錆もスチール缶が様々なところで使われているのだから特に問題はないのだろう。何となく感情でアルミニウムを使っているような気がしてきた。

*1 きっずマテリアル<アルミ缶リサイクル>
*2 JFEスチール>製品・サービス>容器・缶
*3 アルミ缶リサイクル協会a
*4 **スチール缶リサイクル協会**
*5 **スチール缶リサイクル協会**
*6 飲料用容器
*7 **スチール缶リサイクル協会**

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