20001104 無量大数
長い単語について先日書いた$${^{*1}}$$。読者の方から参考になるURL$${^{*2}}$$を教えて頂いた。そこにはもっと長い英単語としてDNAの略さない物質名が紹介されていた。その名前は20万字以上になるという。
恐らくDNAの物質名は、英語の範疇ではなくても同じように長い単語になるだろう。DNAの略さない物質名は専門用語の中の専門用語であるが、普段使うような単語で異様に長くなってしまうものがドイツ語や日本語にある。
ドイツ語の数の表現の仕方は英語のように桁を表す単語は独立しているのではなく、一つの単語になる。1999ならばtausendneunhundertnuenundneunzigになる。桁を表す単語はcentillion$${^{*3}}$$で10の600乗迄あるので999999・・・999はドイツ語では相当長い単語になるはずである。ただ、西洋語で600桁まで3桁ずつの数詞に全て名前が付いているとはとても考えられないので、10の600乗までの全ての数を正確に表せるとは思えないが、長くなることは間違いない。数は無限にあるのでドイツ語ではいくらでも長い単語が出来ると勘違いしていたが、数詞は無限にないので単語の長さには限界がある。
日本語でも数を表す言葉は一つの単語になると考えていいだろう。「千 九 百 九 十 九」と分かち書きはしない。無量大数$${^{*4}}$$の10の68乗までは確実に表現でき、九千九百九十九無量大数九千九百九十九不可思議・・・九千九百九十九が最長の単語となる。恐らくこの数を表記した資料は今までにないだろうから、ここでやればこれが最初になるかも知れないが、みっともないので止める。
*1 20001019 長い単語
*2 長い英単語
*3 20000514 million
*4 単位の乗数