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20020408 連用日記

 2年以上続けて用いる日記帳を連用日記帳$${^{*1}}$$と言うらしい。特に毎年同じ日の出来事を同じページに書き込む日記を指す。3年や5年、10年の連用日記を店頭で見かける。10年日記$${^{*2}}$$もある。

 10年ぐらいだったら1ページか見開き2ページに同じ日の出来事が書き込めるが、それ以上になってくると、数十年を一覧することが出来なくなる。

 毎日開いたり綴じたりしてそれを数年にわたって繰り返す訳だから、相当堅牢な造り$${^{*3}}$$になっていなければいけない。手帳などがあの大きさで結構値段がするのは耐久性を出すため糸で綴じてあるからだろう。今の文庫本のように接着剤だけで綴じてある状態で手帳や日記のような使い方をするとページがバラバラになってしまう。

 見開き書き込める量と耐久性から10年日記が精一杯だと思っていたら、100年日記$${^{*4}}$$という物もあった。100年間の同じ日の出来事見開きに書き込むのは無理なので、一年分が見開きに書き込めるようになっている。100年間毎日開いたり閉じたりして本は保つのだろうか。紙は中性紙$${^{*5}}$$や和紙$${^{*6}}$$が使われているのだろうか。

 保存性や耐久性を考えると電子的な連用日記$${^{*7}}$$がいいかも知れないが、100年も連続的に用いる仕組みは出来るのか。

 「一生日記」というのがあったら面白いかも知れない。字が書ける小学1年生頃から始めだして、同じ日の出来事を80年間ぐらい見開きに書けるようになっている。一日に書ける分量は罫線一行分ぐらいしかないかもしれない。最初のうちは広大な白紙のページにほんの数行しか書かれていないのでつまらないかも知れないが、4、50年経つとかなり埋まってきて読み応えが出てくるだろう。

 小学生の新入学のお祝いにいい。

*1 博文館の連用日記
*2 博文館の連用日記
*3 栃折久美子ルリユール工房講座案内
*4 21世紀日記(100年日記)特別限定版
*5 「洋紙と用紙」第26回「中性紙」
*6 和紙のふるさとホームページ
*7 10年日記(Macintosh/パーソナル)

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