20011016 店の符丁
飲食店などで料理を注文した後、店員に何を頼んだか確認するために復唱して貰えることがよくある。それはそれで客としてはちゃんと伝わったかどうかを確認できるので安心できる。
しかし店の符丁で確認をする店員が多いのである。確認してくれるのはいいが、初めて行った店で符丁を使われては確認にならない。自分はみそ煮込み饂飩$${^{*1}}$$と五目御飯$${^{*2}}$$を頼んだつもりなのに店員が「ニコミ(煮込み)とゴハン(御飯)ですね」と言われると「いえ、みそ煮込みうどんと五目御飯です」ともう一度言い直さなければならない。すると店員はもう一度「はい、ニコミとゴハンですね」と繰り返したりする。そして奥に入って厨房で「ニコミワン、ゴハンワン」と叫んでいる。
確かにこの店では御飯ものは五目御飯しかなく普通の白御飯$${^{*3}}$$はないので「ごはん」と言えば五目御飯しかなかったのだが、そんなことは初めて入った店では判らない。
例えアルバイト$${^{*4}}$$でも接客する仕事であれば、人と人との接触がある訳だから手引き書やに書いてある内容や店の人に教えて貰ったことを自分なりに理解して考えながら仕事をして貰いたいものである。
逆に客の中には「おあいそ$${^{*5}}$$」などと得意になって店側の符丁を使う人がいるので、もしかしたらある程度お互いの領分を越えて符丁を使いたいという欲求があるのかも知れない。
*1 味噌煮込みへのこだわり | 味噌煮込みうどんの山本屋大久手
*2 五目御飯
*3 サトウのごはん
*4 Web an
*5 愛想(あいそ)の意味や定義 Weblio辞書