20050129 キャロス
「キャロス$${^{*1}}$$」という言葉を初めて聞いた時に変な言葉だと思った。硫酸$${^{*2}}$$と過酸化水素水$${^{*3}}$$との混合液をそう呼んでいた。強力な酸化剤なので、有機物の除去などに使う。ルイス・キャロル$${^{*4}}$$やキャロル$${^{*5}}$$は聞いたことがあるが、「キャロス」とは何なのか。硫酸と過酸化水素水とでどうして「キャロス」になるのか。
ローマ字の綴りは確か「Caros」だった。web上で調べてみる$${^{*6}}$$と「Caros acid」というのがあった。
更に調べてみると「Caro's acid」だった。日本語では一般に「カロ酸$${^{*7}}$$」「カロー酸」と呼ばれるらしい。ペルオキソ一(いち)硫酸とも言う。「カロ」はドイツの化学者Heinrich Caro$${^{*8}}$$に因むらしい。「Caro's」は英語では「キャロウズ」と読むようだ。
*1 Google 検索: キャロス
*2 硫酸
*3 過酸化水素水
*4 LEWIS CARROLL HOME PAGE
*5 キャロル
*6 Google 検索: Caros H2SO4 H2O2
*7 About: 過硫酸
*8 Science and Society Picture Library - Search Heinrich Caro, German chemist, late 19th-early 20th century.