20061028 青森・北海道(3)
気の置けない仲間達との旅行の続き$${^{*1}}$$。恐山巡りから奥入瀬$${^{*2}}$$近くの蔦温泉$${^{*3}}$$にやってきた。
夕食の味は大したことはなかったが、浴場が良い$${^{*4}}$$。温泉が湯船の底全体から湧き出ている$${^{*5}}$$のである。ゆっくり浸かって今日一日の疲れを癒した。
翌日の朝、館内をぐるっと見てみた。昨日、恐山から着いたのは夜だったので宿の細かい様子が分からなかった。旅館ではなく湯治場と言う雰囲気$${^{*6}}$$で、玄関先もいい感じ$${^{*7}}$$である。
今日の予定は、まず奥入瀬$${^{*2}}$$散策だ。十和田湖を目指して歩く。紅葉が素晴らしい。写真を撮るとどれも農協などがつくる九月や十月のカレンダーの背景$${^{*8}}$$になる。十和田湖$${^{*9}}$$で高村光太郎$${^{*10}}$$の「乙女の像$${^{*11}}$$」を見て、きりたんぽ$${^{*12}}$$を食べて、次の目的地に向かった。
次の目的地は「キリストの墓」である。幼少の頃、東北地方にキリストの墓があると知った。かっての少年漫画雑誌に掲載されていた世界のミステリーと言った読み物にも載っていたし、テレビジョン番組でも同様な特集があったりした。「キリストの墓」は憧れの場所であった。
十和田湖からそれ程遠くない処$${^{*13}}$$にある。途中、ドライブイン$${^{*14}}$$に寄った。キリストの清酒が売っている$${^{*15}}$$。標識$${^{*16}}$$も出てきた。少し期待外れな様な気がしてきた。観光資源化されている。幼少の頃に見た墓の雰囲気は人知れずひっそりとある感じだ。そんな「キリストの墓」が見たい。
憧れの「キリストの墓」に着いた。やはり完全に観光地$${^{*17}}$$化されてしまっている。木製の十字架まで新しく立ててある$${^{*18}}$$。縁起$${^{*19}}$$にはキリストが二十一歳の時に日本に渡り十二年間修行し三十三歳の時に一旦ユダヤの地に戻ったが、受難を避けて再び日本に渡りここに流れ着いて以来、ここに居を構え百六歳の天寿を全うしたと書いてある。何と言う荒唐無稽さ。これを考えた人はどうやってこの話を思いついたのだろう。早速、展示館$${^{*20}}$$に入ってみる。キリスト教を思わせる風習を示す人形$${^{*21}}$$やダビデの星$${^{*22}}$$に無理矢理関連させている五芒星の紋$${^{*23}}$$などが展示してあった。
特に戸袋の五芒星の紋は幼少の頃から見てみたいと思っていたものだった。この星形が一番の証拠と言う印象があった。ところが展示してあるのは「レプリカ」と書いてある。本物ではないのだ。これにはがっかりした。
遅くなったので墓を後にした。墓を見に往く時には気付かなかったが、バス停$${^{*24}}$$があった。ここはキリスト公園と言うらしい。今日の宿は100km程先の浅虫温泉の椿館$${^{*25}}$$である。
*1 20061027 青森・北海道(2)
*2 奥入瀬渓流ガイドマップ
*3 ようこそ~蔦温泉旅館のホームページへ~
*4 蔦温泉旅館 施設案内
*5 温泉 | 蔦温泉旅館 青森県十和田市に佇む千年の秘湯
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*9 十和田湖のみどころ
*10 乙女の像 - 歴史・伝説 |十和田湖国立公園協会
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*13 ゼンリン地図+ナビ いつもガイド 住所:青森県三戸郡新郷村戸来野月18
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*22 星はなぜ ☆ とかくか?(山口 康広・柴田 晋平)
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*25 浅虫温泉 椿館(棟方志功と椿館)