20050512 蒸気機関車
機関車が好きである。好きと言っても無茶苦茶好きというわけではない。公園などに保存してある$${^{*1}}$$のを見つけるとそれに吸い寄せられる。大抵の幼児が「機関車トーマス$${^{*2}}$$」を見て喜ぶのと同じ程度だ。
好きな機関車は何かと問われれば、「C62$${^{*3}}$$」とか「D51$${^{*4}}$$」といった有名な車両ではなく、少し変わったものが好きなのだ。
例えば「B形$${^{*5}}$$」とか「E形$${^{*6}}$$」とかの機関車が珍しくていい。B、C、D、Eは動輪の数を表している$${^{*7}}$$。Bならば動輪数が2輪、Eならば5輪になる。
マレー式$${^{*8}}$$という形式も好きだ。通常の機関車の動力源は一組のシリンダ$${^{*9}}$$しかないが、このマレー式は二組持っている。二両の機関車を合成したような形式である。このため機関車自体が長くなる。長くなったボイラー$${^{*10}}$$に全ての動輪が固定されていると曲がった線路を走ることができなくなるので、一両分の動輪全体が回転する$${^{*11}}$$ようになっている。
シェイ式$${^{*12}}$$というのがある。通常横になっている動力源のシリンダが縦になっている$${^{*13}}$$。動輪への動力伝達もクランクだけではなく途中から歯車になっている。
シェイ式蒸気機関車は、つげ義春$${^{*14}}$$の「ねじ式$${^{*15}}$$」で登場する。メメクラゲに刺された主人公$${^{*16}}$$が医者を捜して線路を歩いていると、狐の面をかぶった少年がシェイ式蒸気機関車を運転して主人公の前に現れる。
漫画や絵本$${^{*17}}$$などでシェイ式が登場するのは「ねじ式」ぐらいだろう。
*1 全国保存車両データベース
*2 きかんしゃトーマスとなかまたち オフィシャルサイト
*3 Steam Locomotive C62 Museum
*4 JR東日本:車両図鑑>在来線 D51 498
*5 梅小路蒸気機関車館|車両の紹介 B20形10号機
*6 交通博物館 : 青梅鉄道公園 E10
*7 鉄道博物館 展示資料紹介 [ナンバープレート]
*8 鉄道博物館 計画概要イメージ [歴史ゾーン]
*9 benkei2.jpg
*10 梅小路蒸気機関車館|SLのしくみ
*11 An Overview of Mallet locomotives
*12 ASME History Mechanical Engineering Landmarks Program - Image - Geared Locomotives
*13 Shay No 11
*14 20010721 初茸がり
*15 松岡正剛の千夜千冊『ねじ式・紅い花』つげ義春
*16 4883790517.jpg ねじ式
*17 交通博物館 : やえもん物語(改訂版)
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