20070218 ある夢
夢を見た$${^{*1}}$$。久しぶりにはっきりとした夢だ。どういう訳か数十年間も会ったことがない同級生$${^{*2}}$$にバスの停留所でばったりと出会うのである。何かを話しながら一緒にバスに乗り込むのだが、久し振りだとか懐かしいという話ではない。どこまで乗っていくのか、といった話である。同級生は途中のあるバス停で降りて電車に乗り換えるのだという。それを聞いて私は、「バスの次は電車に乗らなければならないのか」と何故か驚いてしまう。自分は終点までバスに乗ってそれから電車に乗り換えるつもりにもかかわらず。
件の停留所に近づくと周りの乗客が降りる仕度をしだした。乗り換える電車の駅舎も見えてきた。自分は立っていたので空いた席に座ろうとした。それまでその席に座っていた見知らぬ乗客が帽子の様な物を落としたので、それを拾って手渡してから座った。
バスが止まると同級生は降りていった。この時は特に挨拶も交わさない。バスが出発する際にガラス越しに手を振った。するとそのバス停では幼子を背負った自分の妻も手を振っている。満面の笑みをたたえて手を振っていたので、それに応える様に一所懸命手を振った。バスは停留所からどんどん離れていく。私が手を振っていたのが見えたのかと少し心配になったが、どうしてそこに妻がいたのかは全く疑問に思わなかった。
同級生が乗り換えた駅は、自分がバスで終点まで乗っていって乗り換える駅と同じ路線であることに気付いた。このままバスに乗っているよりもこの停留所で乗り換えて電車で移動した方がむしろ早いのではないかと思えてきた。ふと見るとバスの扉が開いている。この隙にと思い、飛び降りた。するとバスは非常点滅灯$${^{*3}}$$を点けながら停車した。運転手が降りてきて、ここで精算して欲しいとしかめ面$${^{*4}}$$で言う。ちょうど自分が飛び降りた場所に自動精算機が設置してあったので、言われるがまま精算をした。そこで目が覚めた。
こういう夢を見ると、記憶というのは全て脳に残っていて「記憶しているかどうか」は単に思い出せるかどうかだけの様な気がしてきた。それが上手く制御できる人が記憶力の良い人$${^{*5}}$$と言うことになるのではないか。
*1 20010930 こんな夢を見た
*2 20051207 火事
*3 ハザードランプとは
*4 20000924 鹿爪
*5 20001030 忘却