20090324 楯の会とピエール・カルダン
三島由紀夫$${^{*1}}$$が結成した「楯の会$${^{*2}}$$」の制服$${^{*3}}$$の意匠を担当したのは、ピエール・カルダン$${^{*4}}$$ではなかった。日本人らしい。
三島由紀夫は楯の会を結成した時に、当時西武百貨店社長で三島の友人であった堤清二$${^{*5}}$$に制服の作製を依頼した。意匠を担当したのは五十嵐九十九$${^{*6}}$$氏だった。この人はド・ゴールの軍服の意匠を担当した唯一の日本人だったようだ。これらのことは保阪正康$${^{*7}}$$の「三島由紀夫と楯の会事件$${^{*8}}$$」に書いてあった。
ド・ゴールの軍服を作った人 → ド・ゴールはフランス大統領$${^{*9}}$$ → フランスを代表するデザイナーはピエール・カルダン、という図式で出来上がった誤解だったのだろう。これは私だけの誤解の図式ではない。ピエール・カルダンが楯の会の制服を作ったというのを確か何かの本で読んだのである。そもそもド・ゴールの軍服制作に絡んだ人が楯の会の制服の意匠を考えたことなんて知らなかった。
しかし全然関係ないこともない。五十嵐氏はピエール・カルダンの許で仕立て技術を学んだ$${^{*10}}$$ことがあるらしい。
*1 三島由紀夫文学館
*2 日本財団図書館(電子図書館) 私はこう考える【憲法改正について】
*3 1970年11月25日、作家の三島由紀夫が、主宰する「楯…:三島由紀夫事件 写真特集:時事ドットコム
*4 Pierre Cardin - Haute Couture - Design - Beauté
*5 辻井喬『萱刈』|新潮社
*6 ハトホル ファッションセミナー
*7 保阪正康のホームページ
*8 筑摩書房 三島由紀夫と楯の会事件 / 保阪 正康 著
*9 シャルル・ ド・ゴール
*10 ブランドマーケティング編アパレルウェブ通信|メールマガジンバックナンバー|アパレルウェブ
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