20090721 飛行機による日蝕観測
知人と日蝕の日の天気$${^{*1}}$$の話をしていたら、天気なんて関係のない飛行機に乗ればいい、と言う。飛行機に乗ればいいと言ってもセスナに乗ったところで雲の上に行ける訳ではない。雲の上に行かないと確実に日蝕が拝めない。そう思っていたら、日蝕が起こっている時間帯に名古屋-那覇便に乗ればいいと言う。
なるほどそんな手があったか。旅客機ならば雲の上を飛ぶ$${^{*2}}$$。これなら当日雨が降っても確実に日蝕が見られる。那覇便の座席の空き状態を調べてみるとどの便も空きが十分ある。これは検討する価値があると思いながら、航空会社のサイトを見ていると皆既日蝕の起こる時間帯に皆既日蝕帯$${^{*3}}$$を通過する便の案内があった。ただし、注意書きがある。「機内から皆既日食(太陽)そのものはご覧いただけませんので、あらかじめご了承ください」と書いてある。
どういうことなのか。窓があって外が見られるのに何故「ご覧いただけない」のか。通路側の人を配慮しているのか。それとも片方の窓に乗客が殺到すると重さの均衡が崩れ旅客機の姿勢が傾いてしまい非常に危険なので、一斉に席を立つことを禁止する予定なのか。どうも解せないと思っていたら、直ぐに合点がいった。今回の皆既日蝕時の太陽の位置はほぼ真上なので、飛行機の窓からは太陽は全く見えない。ただし周囲が暗くなる様子は見られるのだろう。
日蝕そのものが見られないならば、飛行機に乗る価値はそれほど高くない。次の日蝕は2012年にある$${^{*4}}$$。この時は金環蝕$${^{*5}}$$だが、朝方に日蝕が起こる。これならば飛行機からも拝める。朝日が機体側面になるような航路の選択が必要なので名古屋発の国内便ではかなり限定されそうだ。
*1 20090720 日蝕観測の予行演習
*2 0404051101.jpg
*3 皆既日食が見られる間隔
*4 2012年5月21日金環日食ガイド
*5 【投稿画像集】金環日食
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?