20041203 ダムダム弾
ダムダム弾$${^{*1}}$$というのがある。鉄砲の弾$${^{*2}}$$である。
弾丸は重い方が横風などの影響を受けにくくなるし$${^{*3}}$$、命中した時の衝撃が大きくなる。従って材料は重い金属$${^{*4}}$$がいい。弾丸は使い捨てなので、できるだけ安い材料を使いたい。重い金属の例としてウランやタングステンなどがある$${^{*5}}$$が、値段が高そうである。鉛の比重は鉄のそれの1.4倍あってしかも値段が安そうである。弾丸の材質として丁度よい。しかし鉛は溶けやすいので連続して弾を打つと銃身の熱で変形し易くなる。そこで溶けにくい銅で鉛を包んでやる。銅で包まれている弾丸を「フル・メタル・ジャケット$${^{*6}}$$」という。この場合の「ジャケット」は上着$${^{*7}}$$ではなく、被覆を意味する。
「フル full(完全)」があるなら不完全もある。先端部分だけ鉛をむき出しにした 弾丸$${^{*8}}$$がある。こうすると人体に命中した時、鉛は柔らかいので弾は大きく変形する$${^{*9}}$$。変形しながら体の中に入っていくので多大な影響$${^{*10}}$$を与えることができる。これがダムダム弾$${^{*11}}$$である。「ダムダム」とはインドのカルカッタ近郊の地名$${^{*12}}$$で、この弾丸を作っていた工場がここにかってあった$${^{*13}}$$。
英語だと「dumdum$${^{*14}}$$ bullet$${^{*15}}$$」だが、日本語だと「だむだむだん」と同じような音が三回続く。三回も続くと滑稽な響きになる。滑稽な響きだと印象に残る。商品名や芸名にそういった効果を利用しているのが多いだろう。
「だむだむだん」で連想するのは段田男(だんだだん)$${^{*16}}$$だ。よく似ている。樹木希林(きききりん)$${^{*17}}$$も三回続いている。それに「木」という漢字は四つも含まれている。
*1 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: ダムダム弾
*2 ■弾丸について
*3 弾道学の基礎 腔外弾道
*4 重金属
*5 20010815 劣化ウラン弾
*6 フルメタル・ジャケット -- 映画 「 フルメタル・ジャケット 」の詳細情報
*7 THE JIJIMETAL JACKET Vol.2 ジジ・メタル・ジャケット2~ザ・デルタ
*8 Handgun Ammunition: PMC Bullet Types
*9 Understanding-Caliber-Article
*10 Military bullet wound patterns
*11 First World War.com - Encyclopedia - Dum-Dum Bullet
*12 Calcuttaweb - Maps of Calcutta, Districts of West Bengal
*13 Dumdum
*14 dum-dum. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*15 bullet. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*16 1986年 歌謡曲歌手デビュー盤
*17 「樹木希林さん」 懐かしい写真を焼増ししたいけど、ネガがない。と、あきらめていませんか?