20010921 懐中電灯(2)
懐中電灯の続き$${^{*0}}$$。先日買ったアメリカの懐中電灯Maglite$${^{*1}}$$を製造している会社は懐中電灯だけを作っている会社である。懐中電灯だけ作って会社が成り立っているのだから凄いと言えば、凄い。
今から60年か70年ぐらい前だったら、懐中電灯は高級品であったろうから、それだけ作っていても成り立っただろう。どうして懐中電灯が高級品だったか。電灯といえば家や街頭などで100Vの電線につないで初めて灯るもので、簡単に片手で持ち運べるものとはとても考えられなかった。電源として鉛蓄電池$${^{*2}}$$が昔からあったが、重くて持ち運びが不便であったため、懐に入れることが出来るなどとは想像すら出来なかったのかも知れない。
豆電球$${^{*3}}$$の開発、乾電池の普及$${^{*4}}$$により懐中電灯が庶民の手に渡るようになってきた。自転車の電灯としても使えると言うことで広く普及していっただろう。
日本で懐中電灯製造専門会社というのは聞いたことがない。懐中電灯が普及し出した頃には沢山あったと思われるが、大手電器メーカにどんどん吸収されて$${^{*5}}$$いったのであろうか。
製造会社はなくなっていったが、そのもの自体は作られ続けているので懐中電灯という言葉はなくなっていない。最近は言葉の外来語での言い換えが甚だしいが、「懐中電灯」は辛うじて生き残っている。
*0 20010920 懐中電灯
*1 Mag Instrument, Inc. - Manufacturer of the Maglite® Flashlight
*2 自動車唯一の電源、鉛バッテリーの仕組み (1/3) - MONOist(モノイスト)
*3 豆電球
*4 電池の歴史
*5 青木電器工業profile
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