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20091112 くずし字の読み方

 古文書が読みたい。くずし字$${^{*1}}$$を読むにはどうすれば良いか。

 とにかく字の形を覚えて慣れるしかない$${^{*2}}$$らしい。名前や数字、部首の形等、要所要所を覚える。字が何処で切れているか、くずされて続いている字が一字なのか二字なのかが推測して判別できるようにならないと駄目なようである。

 「電子くずし字字典データベース$${^{*3}}$$」というのを見つけた。これを使えば、推測した漢字で正しいかどうかが判るだろう。実家に伝わる、達筆過ぎて何が書いてあるか誰も全く読めない高橋泥舟$${^{*4}}$$が書いたとされる掛け軸$${^{*5}}$$を読んでみよう。

 この掛軸の最初の文字$${^{*6}}$$は「百」ではないか。そこでくずし字字典で「百」を調べてみる。そっくりな字が出てきた$${^{*7}}$$。「万」にも見える。これも調べてみると似た様な書体$${^{*8}}$$が出てきた。「百」か「万」とする。「百」「万」に続く字は何か。これは一字と見るのか二字と見るのか$${^{*9}}$$。何れにしても「百」「万」が付く熟語は沢山ある。中でも掛け軸に相応しそうな熟語は「百花」「百世」「百代」「百里」「万事」「万歳」「万古」「万年」「万寿」「万物」など。「百」「万」に続くそれぞれの漢字のくずし字を調べてみるとどうも「$${^{*10}}$$」「$${^{*11}}$$」が近そうだ。

 いろいろな書体$${^{*12}}$$を見ていると何となく「年」に見えてきた。これが一番近い$${^{*13}}$$。ということは掛け軸の最初の部分は「百年」か「万年」かということになる。

 残念なのは、これが正解なのかどうかが判らないことだ。これ以下の字を解読すればはっきりしそうだが、大変そうなのでここで止める。

*1 kz00.pdf
*2 古文書講座
*3 【データベース選択画面】 電子くずし字字典DB
*4 清河八郎関係人物録(高橋泥舟【たかはし でいしゅう】)~回天の魁士 清河八郎~
*5 20060220 高橋泥舟(2) den_deisyu_hitu.jpg
*6 den_deisyu_hitu_1.gif
*7 00023122.gif
*8 00393361.gif
*9 den_deisyu_hitu_2.gif
*10 koto.jpg
*11 tosi.jpg
*12 nennen.jpg
*13 00364888.gif

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