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20090806 濁河温泉(4)

 濁河(にごりご)温泉$${^{*1}}$$の続き。散歩から宿に戻って温泉に入った。ここも木曽福島の「駒の湯」と同様$${^{*2}}$$に露天風呂と内風呂との構成になっているが、循環していない。溢れた湯はそのまま外に流れ出ている。

 温泉は少し濁っている$${^{*3}}$$。温泉が濁っているから「濁河(にごりご)温泉」だと思ってしまう。実はその名の由来をwebで調べてもよく判らない。内容に虚偽や誤謬が多いことで有名なウィキペディア$${^{*4}}$$には、「湯が濁っているからではなく、濁河川が濁っているからその名前が付いた」と現時点では記されている。成る程と一瞬思うが、考えてみると川と温泉との関係が明確に書かれていないので、由来の説明としては不十分である。ウィキペディアの記事の読者は勝手にその部分を補完して読むので、その由来が判った気になる$${^{*5}}$$が、よく読むと川が濁ることがどうして温泉の名前になるのかさっぱり判らない。源泉が川の近くにあるからなのか、川の源流と源泉とが共通だからなのか。もし後者の理由が温泉名の由来ならば、温泉が濁ることこそが名前の由来になる。

 商工会のサイトでは「源泉の濁河川は、その名の通り川床が白濁した$${^{*6}}$$」とある。川の名前が先にあったような書き方だ。だとすれば濁河川近くに泉源がある温泉と言うことで「濁河温泉$${^{*7}}$$」と名前が付いたことになる。

 一方、国土交通省の「岐阜県の河川名の由来$${^{*8}}$$」を見てみると「この川名も濁河温泉をもってつけられた。字義通りの形状川名」と全くもって意味不明な説明になっている。河の名前は温泉名由来なのか、川そのものが濁っているからなのか。

 風呂から上がってからビールを飲みながら夕飯を食べた。夕食後、暫くしてから夜空を見ると晴れていたので、三人で星を見に出かけた。一人は既にいびきをかいて寝てしまっていた。星を見ているうちにまたうっすらと曇ってきた。明日の天気は殆ど期待できないだろう。

*1 20090805 濁河温泉(3)
*2 20090803 濁河温泉
*3 さあお風呂を覗きましょう。|岐阜県 濁河温泉 旅館 源泉かけ流し 露天風呂 山空の温泉宿 湯元館
*4 20090628 ウィキペディア(4)
*5 20060507 わかったつもり
*6 濁河温泉市営露天風呂 | 飛騨小坂
*7 温泉メカニズム体験記|岐阜県 濁河温泉|温泉を科学する ツムラ温泉科学プロジェクト
*8 岐阜県の河川名の由来

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