20001103 ゴリラゴリラ
理科の教材や遺伝学の実験材料としてよく使われる「ショウジョウバエ$${^{*1}}$$」は「猩猩蝿$${^{*2}}$$」と書くことを知った。猩猩とは猿のような顔を持ち、毛は朱紅色で長く人語を解し、酒好きな中国の想像上の怪獣である。その怪獣の元となったと考えられるオランウータンの異名でもある。そしてこの猩猩は能にも出てくる$${^{*3}}$$。
ショウジョウバエに猩猩という名前が付いているのは目が赤い蝿だからだろう。赤いから「猩」の字が付けられたものは多い。色の名前でも猩猩緋$${^{*4}}$$というのもある。猩紅熱$${^{*5}}$$は赤い発疹が出来るからその色に因んでいるのだろう。
「猩」の字一字でも「猩猩」の意味しかないのにわざわざ「猩猩」なのは何故か。
猿の仲間で繰り返しの名前といえばアイアイ$${^{*6}}$$がある。そういえば狒狒(ひひ)$${^{*7}}$$もそうだ。
ウェスタンローランドゴリラ$${^{*8}}$$の学名はGorilla gorilla gorilla$${^{*9}}$$である。
ボルネオオランウータンの学名もPongo pygmaeus pygmaeus$${^{*10}}$$と繰り返されている。
しかし学名は繰り返すことが多い$${^{*11}}$$のかも知れない。
*1 Jfly Web for Drosophila Researchers
*2 都立大学のショウジョウバエ
*3 内藤家伝来の能面
*4 きもの百科-日本の色16-30:きものフォーラム
*5 溶連菌感染症について
*6 Aye-aye
*7 Papio hamadryas Hamadryas Baboon マントヒヒ
*8 ローランドゴリラ
*9 African Forest: Western lowland gorilla
*10 Bornean Orangutan - Utah's Hogle Zoo
*11 トキ(トキ科) JAPANESE CRESTEAD IBIS Nipponia nippon