20000804 回転
西洋の言葉$${^{*1}}$$で回転を表す単語は「v」や「w」が付くものが多い。もともと「w」は「vv」と書いていたのが一字になった$${^{*2}}$$ものである。だから「v」で始まる単語が多いといってもいいかも知れない。
英語で車輪は「wheel」、ぐるぐる回す「whirl」、回転させるの「revolve」も接頭辞の「re」が付いているが「v」で始まっている。螺旋状を意味する「involute」もそうだ。フランス語で「volant$${^{*3}}$$」、イタリア語で「volante」は自動車のハンドルの意味がある。
オーストラリアの強い熱帯低気圧は「willy-willy$${^{*4}}$$」である。スウェーデンの自動車メーカの「volvo」はもともと軸受け製造会社だった。ボルボックス$${^{*5}}$$「volvox」もいつもクルクル回っている。ミズスマシ$${^{*6}}$$も「whirligig beetle」という。
回転という抽象的な概念を表す単語になぜ「v」が多いのか。ローマ字は表音文字だから擬態語から発生したのだろうか。考えてみると日本語の「くるくる」「ぐるぐる」もどこから来たのだろう。
表意文字で「回転」を表すのは簡単だ。「回」の古字「囘」は渦巻きそのものである。
*1 インド・ヨーロッパ語族
*2 20000410 ヴとバャ
*3 ル・ボラン
*4 Las Vegas Host - Wet 'n Wild Water Park
*5 ボルボックスの世界
*6 Gyrinidae Whirlygig beetles