20010830 女のふんどし、行徳の俎
幼少の頃、サトウサンペイ$${^{*1}}$$のスカタンCO.(スカタンカンパニー)$${^{*2}}$$という漫画を読んでいて意味の全くわからない表現に出くわした。主人公が行きつけのスナックのママに近頃の店の景気について尋ねると「女のふんどしよ。食い込むばっかり」と答える場面があった。「女のふんどし」という幼少の私にとって想像を絶する代物で頭が一杯になり、その意味を考えることがとても出来なかった。何となく淫靡な雰囲気を察知したので、周りの大人にその意味を聞くに聞けない状態であった。この言葉はかなり衝撃的だったのでいまでも憶えている。
同じような洒落言葉で「行徳(ぎょうとく)の俎(まないた)」というのがある。「女のふんどし」と「行徳の俎$${^{*3}}$$」とがどのように同じなのかというのは特にない。私が何となく同じような洒落言葉と思っているだけである。
「行徳の俎」は妻と結婚する前、デートの時に「行徳の俎って、どういう意味か知ってる?」と言われて初めて知った。行徳$${^{*4}}$$ではバカ貝$${^{*5}}$$がよく取れて、この土地で使われる俎はそのバカ貝で擦れていることから「馬鹿で擦れている」という意味である。どうしてそういう話題になったのかとんと憶えていない。その時は別に喧嘩をしていた訳でもなかった。
「女のふんどし」と「行徳の俎」との接点は、女である妻に「行徳の俎」の意味を教えて貰ったことだけである。これが「同じような洒落言葉」と思っている原因なのかも知れない。
*1 サトウサンペイに関するトピックス:朝日新聞デジタル
*2 サトウサンペイ
*3 吾輩は猫である
*4 行徳の町案内-ざっと行徳のことを知ってみよう-
*5 バカ貝