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20090414 奴(やっこ)

 奴凧$${^{*1}}$$の奴(やっこ)とは何者か。

 大名行列の先頭で踊ったり荷物を持ったりする役目$${^{*2}}$$の人、と言った漠然とした印象しかなかった。そもそも何のためにいたのか。気になったので調べた。

 奴とは、近世、武家の奴僕のことで、撥鬢(ばちびん)頭・鎌髭(かまひげ)の姿で、日常の雑用の他、槍・挟み箱などを持って行列の供先を勤めた。中間(ちゆうげん)$${^{*3}}$$とも呼ばれた。

 語源は「家之子(やつこ)」が変化したものらしい。家之子とは主君に使える人$${^{*4}}$$とか奴隷のことである。「臣」とも書く。「やつこ」の「つ」は、「まつげ(目つ毛→目にある毛)」「おとつい(をとつひ→遠つ日→遠くにある日)」の「つ」と同じだろう。「家にいる子」だ。

 やっこと言えば「冷や奴$${^{*5}}$$」である。奴豆腐を冷やしたもの$${^{*6}}$$で、奴が着ていた半纏には四角い大きな紋$${^{*1}}$$があって、豆腐がそれに似ていたことから「奴豆腐」と言う様になったらしい。

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*2 yakko.jpg
*3 松岡正剛の千夜千冊『やくざと日本人』猪野健治
*4 おみ 【 ▽ 臣】の意味 国語辞典 - goo辞書
*5 2分で作れる!ネギ油冷奴(ひややっこ) - [料理のABC]All About
*6 冷奴(ひややっこ) - 語源由来辞典

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