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20091021 ダーリントン接続

 「ダーリントン接続$${^{*1}}$$」という言葉がある。二つのトランジスタを組み合わせて$${^{*2}}$$電流増幅率$${^{*3}}$$を増加させる方法を意味する。このように結線されたトランジスタをダーリントントランジスタ$${^{*4}}$$と呼ぶ。

 英語では「Darlington pair$${^{*5}}$$」と言う。昔からこの「ダーリントン」という言葉が気になっていた。「-ington」で終わる英単語はいくつか聞いたことがあった。いかにもイギリスと言った感じである。「Paddington$${^{*6}}$$」「Eddington$${^{*7}}$$」などがそうだ。「-ington」は「ing+ton」と解し、「ing$${^{*8}}$$」は何かに属することを表し、「ton$${^{*9}}$$」は「町」を意味するらしい。イギリスには「-ington」地名が沢山ある$${^{*10}}$$。

 初めてこの「ダーリントン」という言葉を知った時、間が抜けていると言うか物足りないと言うか何か不思議な感覚があった。日本語として、どうも足りないのである。何が足りないのか判らない。「パディントン」「エディントン」は問題ないが、「ダーリントン」になると途端に腑抜けに思える。と言った具合に気になっていた。

 「ダーリントン」は人の名前$${^{*11}}$$で、この結線方法の発明者$${^{*12}}$$だった。

*1 ダーリントン接続 - 日経ものづくり - Tech-On!
*2 ダーリントン接続
*3 情報通信工学科 電子回路 I
*4 ダーリントントランジスタ
*5 THE DARLINGTON PAIR
*6 Paddington Bear
*7 Arthur Stanley Eddington
*8 -ing Definition | Definition of -ing at Dictionary.com -ing3
*9 town Online Etymology Dictionary
*10 -ington -ingham 582 names
*11 IEEE - Sidney Darlington, 1906 - 1997
*12 Patent number: 2663806 Filing date: May 9, 1952 Issue date: Dec 1953

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