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20050131 ファウル36球

 幼少の頃、野球のルール$${^{*1}}$$には「ファウルを36球打つとアウト」というのがあると聞いた。これは伝説ルールで、実際の野球の規則にはないらしい。

 この伝説ルールはある特定の地域だけではなく、全国的に流布していた$${^{*2}}$$ようだ。それにしても、なぜ「36」なのだろう。

 野球に出てくる数字$${^{*3}}$$には「3」と「4」とが強く関わっている。それから考えると「36」は「3」と「4」との公倍数なので、あながち変な数ではない。公倍数ならば「12」「24」でもいいはずである。殆どあり得ない「36球」よりも、もしかしたらあるかもしれない程度の「12球」の方がルールとして意味がある。それなのになぜ「36」なのか。

 日本人は「36」という数字が好きだからか。三十六歌仙$${^{*4}}$$、三十六人集$${^{*5}}$$、三十六計$${^{*6}}$$、富嶽三十六景$${^{*7}}$$など「36」の付く言葉$${^{*8}}$$がいくつかある。

 かって1ドルが360円$${^{*9}}$$だった時代があった。ここでも「36」が出てくる。「ファウル36球」は数十年前の伝説なので、案外これが関係しているかも知れない。

*1 fj.rec.sports.baseball FAQ
*2 BOARD (Shin'ichirou Nishizaki)
*3 こどもスポーツ研究室
*4 斎宮歴史博物館 / 情報データベース / (三十六歌仙関係資料)一覧
*5 伝藤原公任筆石山切
*6 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書: 三十六計
*7 Adachi HOME PAGE 浮世絵ギャラリー 【浮世絵版画作品集】 冨嶽三十六景
*8 Google 検索: "三十六"
*9 20021120 1ドル360円

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