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20050403 ジブリ嫌い

 先月、家族でディズニーランドに行った$${^{*1}}$$明くる日に、三鷹にある「三鷹の森ジブリ美術館$${^{*2}}$$」に行った。

 この美術館は三鷹市立の公共施設$${^{*3}}$$らしい。とは言っても入場料は三鷹市から運営を任されている事業体の直接の収入になる$${^{*4}}$$。美術館の運営を民間に委託することは市場原理が持ち込まれるのでサービスの向上につながるだろう。非常にいいことだが、委託された民間企業の本業をそこで宣伝し続けるのはどうかと思われる。

 それにしても三鷹市とある企業の美術館構想が一致したから共同経営の美術館を作る$${^{*5}}$$というのは、行きすぎではないだろうか。公共の立場を使いながら、独占的に広告するというのは通常は許されない。NHKが特定企業の宣伝広告をするのと同じである。寄附という形$${^{*6}}$$ではあるが、利潤の追求が第一目的である民間企業のあからさまな広告塔になっているのはやはり問題であろう。

 まぁ、三鷹市民$${^{*7}}$$や東京都民$${^{*8}}$$が納得していればいいのかもしれない。見学に来る人もそんなことをいちいち考えていないから全く問題ないのだろう。

 館内は写真撮影禁止だ。美術館で写真撮影がなぜ禁止されているのか理解に苦しむが、日本国内の美術館は大抵写真撮影禁止である。フラッシュを焚かなければ作品に対しての影響は絶対に出ない。他の見学者に迷惑がかかるとか、著作権の問題があるかもしれないが、入場者が殆どいなくて著作権も問題ないような作品を展示しているならば、写真撮影ぐらいいいだろう。

 ジブリ美術館では写真撮影禁止の理由が掲げてある$${^{*9}}$$。「思い出は心の中に・・・」とある。親が子供に説明する時に使ってもらうための理由だろうか。こういうことをしゃあしゃあと書く態度が腹立たしい。写真撮影で立ち止まると他の客の迷惑になるとか、撮影した写真などをweb上などに勝手に掲載されると利益の損失になるとか正直に書けばいい。ただし後者の理由を掲載すると公共施設であるという大前提と矛盾するから書きたくても書けないかもしれない。

 三鷹駅から美術館への途中の玉川上水沿いに山本有三記念館$${^{*10}}$$があった。ジブリの帰りにここを見学するつもりだったが、帰る頃には閉館していた。

*1 20050323 ディズニー嫌い
*2 ジブリ美術館 ホームページ
*3 三鷹市立アニメーション美術館条例
*4 ※注4.「利用料金制度」
*5 美術館事業の経緯
*6 ※注2.「負担附き寄附」
*7 三鷹市 三鷹市ホームページへようこそ
*8 東京都公園協会 : 都立公園・庭園案内 :
*9 入場に際してのお願い
*10 三鷹市 山本有三

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