20010429 Kilroy
Kilroy$${^{*1}}$$とは落書きの名前である。辞書$${^{*2}}$$にも載っている。正体不明の人物の名前でその落書きには「Kilroy was here(キルロイ参上)」という文句が添えて書かれていたらしい。第二次世界大戦中に米兵が各地に残していった落書きのようだ。
Macで動作するソフトで「Kilroy」というものがある。数分間クリックボタンかキーボードを操作しないと、一番前面で開いているウィンドウの上辺に「Kilroy」が現れるソフトである。ただこれだけの機能で他に何の役に立たない。強いて言えばKilroyの目玉がマウスのポインタの方向を見ることぐらいである。
数年前、初めてこのKilroyを見た時、Macintoshというパソコンはなんて遊び心があるのだろうかと思った。このソフトは1991年に作られたものでフリーウェアとして配布されていた$${^{*3}}$$。厳密に言えばPostCardWareと作者は定義しており、説明書にもKirloyを使うならばPostCardを自分に送れと書いてある。現在、このソフトウェアの配布は停止しているようで、これがダウンロード出来るサイトは検索で見つけることができない。
このソフトで「Kilroy 」を初めて知ったのであるが、「キルロイ」という言葉はどこかで聞き覚えがあった。今から18年ほど前に流行ったSTYX$${^{*4}}$$の「Mr. Roboto$${^{*5}}$$ 」という曲である。歌の最後の方で「I'm Kilroy! Kilroy! Kilroy!」と叫んでいた。当時は何のことか判らなかった。今でもよく判らない。
*1 Kilroy Was Here
*2 リーダーズ英和辞典 第2版・並装
*3 陰謀とパラノイア 『競売ナンバー49の叫び』『フーコーの振り子』
*4 Styx : Kilroy Was Here
*5 Domo arigato, Mr. Roboto
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