20011218 春夏冬
近所のチャンジャを売っている店$${^{*1}}$$ではチャンジャの他にキムチ、チジミ$${^{*2}}$$や韓国の装飾、民芸品を売っている。先日、その店にチャンジャを買いに行ったら、店内に面白い物を見つけた。
「春夏冬 商い中」という札が掲げてあった。「春夏冬」で秋がないから「あきない」と読めるので、本来は「商い中」という言葉は要らない。それが言いたいのではない。「春夏冬 商い中」という札が妙に韓国風の店内に溶け込んでいたのである。一瞬、「春夏冬」が何か中国語か韓国語に見えてしまうのである。麻雀$${^{*3}}$$の影響だろうか。
秋(あき)は日本語なので「春夏冬」を「商い」と読むのは日本だけである。
上の例は少し簡単にしたもので、正式版は「商い ますます繁盛」である。「春夏冬 口口 五合$${^{*4}}$$」と書いて、そう読む。「春夏冬 二升五合$${^{*5}}$$」というのもあるようだ。
「口口」は漢字の「口」ではなく「枡$${^{*6}}$$」を表している。昔はよく店先に「何々あり〼」と書いてあった。口だけではなく右上から左下に対角線$${^{*7}}$$を引いた。対角に鉄の棒が掛けてある枡を上から見た図である。「弦鉄枡」というらしい。米など枡の形に従わないものを計る時に使う。これがないと漢字の「口」と間違いやすい。
「商い ますます繁盛」の枡も弦鉄枡にするか「◇◇」にすれば「口(くち)」と見間違えることがなくなる。
*1 20011111 チャンジャ(2)
*2 韓国チジミ
*3 20000830 盲牌
*4 春夏冬□□五合
*5 https://hiwa.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/rimg9043.jpg
*6 枡の規格(サイズ)をご説明します│枡販売カンパニーは海外発送にも対応!
*7 大阪ガス株式会社 G front.com 日本のものさし