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20091106 風呂敷(2)
風呂敷を良く使う方だと思う。旅行に行くときは大抵持っていく$${^{*1}}$$。能や謡の時の衣装の持ち運びにも風呂敷を使う$${^{*2}}$$。着物を持ち運ぶための「着物バッグ$${^{*3}}$$」と呼ばれる鞄がある。謡を始めた当初に色々探したが、何となく思ったものが見つからなかった。ある日、呉服屋の前を通りがかったら、店頭に「難あり」の大きな風呂敷が沢山置いてあった。どこに難があるのかよく判らなかったが、五百円程度と安かったので気に入った図柄の物を選んで買ってきた。それ以来、謡の意匠の持ち運びにはその風呂敷を使っている。
鞄なら片手でぶらさげて持ち運びできるが、風呂敷だとそうはいかない。両手もしくは片手で抱きかかえる様に持つ。結び目で持つと垂れ下がってしまう。鞄に比べて少し面倒だが、風呂敷なら使わない時は、鞄より小さくできるのでいい。
風呂敷の結び方は色々ある$${^{*4}}$$。全てをそらで覚えることはしていないので、宝の持ち腐れと言えば、そうなのだが、それ程頻繁に使う訳でもないので、覚える方が面倒になっている。
これらの結び方を一枚の絵にまとめた物$${^{*5}}$$がある。この絵$${^{*6}}$$が正方形になっているところをみると風呂敷の意匠を前提としているのだろう。色使いも唐草模様$${^{*7}}$$の風呂敷を意識している。こんな包み方が書いてある風呂敷があれば便利かもしれないと思ったが、風呂敷自体に包み方が書いてあっては、包む時に見難くて仕方がない。それにこんな風呂敷包みを持って外を出歩くと「私は包み方を知りません」と世間に知らせている様で、無粋極まりない。
それにローマ字が頂けない。ローマ字は風呂敷には合わない。自動車やAV機器などに漢字や仮名が印刷されていると途端に粋でなくなるのと同じだ。おそらく高級自動車の持ち主の最後の悩みはナンバープレート$${^{*8}}$$の漢字仮名の部分だろう。
この絵はハンカチ位にしておく方が無難だ。そう言えばハンカチも正方形である。
*1 20050221 風呂敷
*2 furosiki.jpg
*3 着物バッグ - Google 検索
*4 様々な風呂敷の包み方・右包み|風呂敷の知識|宮井株式会社
*5 In Focus: How to use "Furoshiki" [MOE]
*6 060403-5.pdf
*7 karakusa.jpg
*8 海外渡航用ナンバー