20021014 画廊画
オランダ$${^{*1}}$$にマウリッツハウス$${^{*2}}$$という美術館がある。ここにはフェルメール$${^{*3}}$$の絵やレンブラント$${^{*4}}$$の絵が沢山あるらしい。
この美術館$${^{*5}}$$の所蔵作品$${^{*6}}$$を見ていたら、何とも凄いご苦労な絵があった。これを描くのにどれだけ時間が掛かったのだろう。
「Alexander de Grote bezoekt de studio van Apelles$${^{*7}}$$」と題された絵で、17世紀頃に書かれたものである。作者はヴィレム・ファン・ハーヒトWillem van Haecht$${^{*8}}$$。これは「画廊画」と呼ばれる絵$${^{*9}}$$の種類らしい。当時には有力な収集家の絵の目録としてよく書かれたらしい。従って実際にあった絵が絵の中に描かれている。よく見ると百科事典などに出てくる絵があるような気がするが、誰の何という題名か迄は思い出せない。
こういった絵は編集著作物$${^{*10}}$$になるのかどうか判らないが、記録画としてだけではなく一般の絵画として鑑賞していて楽しい。現代では写真機を使えば瞬時にしてこういう「記録画」を作ることが出来る。これはこれとして面白い写真だと思うが、こういった画廊画写真を撮るには一般には美術館でしかできない。ところが、日本の美術館は例外なく写真撮影禁止である。フラッシュ無しのスナップ写真ぐらい許可してもいいような気がするが、駄目である。この風潮は何とかならないだろうか。
*1 オランダ政府観光局
*2 オランダ政府観光局「ハーグ(マウリッツハウス美術館)
*3 20010127 フェルメールとブレードランナー
*4 Museum het Rembrandthuis
*5 Welkom in het Mauritshuis
*6 Masterpieces from the Mauritshuis
*7 Willem van Haecht, Apelles Painting Campaspe, c. 1630
*8 Dutch Art Reproductions Willem van Haecht - The Masters Dutch Art Reproductions
*9 美術の基礎問題 連載第13回……村田 真
*10 20021011 著作権
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