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20100223 スキーは何故滑るのか
スキー$${^{*1}}$$は何故滑るか良く判っていない、ということを昔聞いたことがあった。今でもよく判らないのだろうか。
スキーの滑る原理は二つ$${^{*2}}$$考えられているらしい。一つは固体潤滑$${^{*3}}$$説。あと一つは水潤滑$${^{*4}}$$説。
そもそも「滑る」ということはどういうことか。余分な力がなくても動き出すと言うことだろう。「余分な」とはどいうことか。動き出すためには必ず力が要る。力は必ずしも自分が出すものとは限らない。重力や電磁力の様に他から遠隔的に作用する力の場合もある。これは地球上のどこでも宇宙のどこにいても同じだ。物が動き出したと言うことは「力がかかった」と言うことなのである。逆に力がかからなければ、物は以前の状態を維持し続ける。これは慣性の法則$${^{*5}}$$と言われている。物が動き出すのに最低限の力が必要であるが、それ以上に必要な場合が殆どである。これは物と物とが常に触れ合っているために発生する摩擦$${^{*6}}$$が原因だ。また物が止まり続けるもしくは一定速度で動き続けると言った運動状態を保つためにも力が必要な場合がある。これも摩擦が原因である。
地球上に住んでいる人類は太古の昔からこの摩擦と常にかかわってきている。ある物体があってそれ以外はこの世界に何もないのであれば摩擦は存在しない。地球上では大気をはじめ必ず何かと接触している。物を動かす時には必ずと言っていい程、摩擦力を感じながら動かしている筈である。従ってこれが当り前になっている。この当り前の力の掛け具合が変化して、より少ない力で動かせた時、「滑る」と表現する様になった。すなわち「滑る」と言うのは相対的な表現なので、本来ならば「スキーは何故滑るか」ではなく「スキーは何故○○より良く滑るか」だろう。となると「○○」は何とすれば良いか。
*1 20000119 スキースキー
*2 AI NET SHOP - スキーはなぜ滑るのか?
*3 潤滑塗装|固体潤滑コーティング剤(乾性被膜潤滑)でトライボロジーに関わる諸問題を解決
*4 住鉱潤滑剤株式会社:潤滑剤のはなし:ロゴマークの意味
*5 20091102 感性の法則
*6 20000424 摩擦