20090807 濁河温泉(5)
濁河(にごりご)温泉$${^{*1}}$$の続き。次の日の朝もしとしと雨が降っていた$${^{*2}}$$。
朝食には飛騨名物の朴葉味噌$${^{*3}}$$が出てきた。こんろ$${^{*4}}$$には能の謡本が貼ってある$${^{*5}}$$。貼ってある謡は定番の「枕慈童$${^{*6}}$$」である。枕慈童は観世流で言う菊慈童$${^{*7}}$$だ。主人公の慈童が過って皇帝の枕を跨いだ罪で受けた流刑$${^{*8}}$$の地は、観世流では「れっ縣山」その他の流派では「てっ縣山」である。どちらも「麗」と邑(おおざと$${^{*9}}$$)とを組み合わせたこのような漢字$${^{*10}}$$であるが、訓み方が異なる。こんろに貼ってある謡本を見ると「レッケン$${^{*11}}$$」と振ってある。ということは貼ってあるのは観世流の謡本になる。書かれている記号も私が習っている金春流$${^{*12}}$$と若干異なっている。
晴れていれば、山歩きの予定だったが、雨が降っているのでもう帰ることにした。帰り道は行き$${^{*13}}$$とは別の経路にした。下呂温泉$${^{*14}}$$の方へ向かった。ただし、温泉にはさんざん入っているので、下呂温泉に浸かる予定はない。
*1 20090806 濁河温泉(4)
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*3 朴葉みそネットへようこそ!
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*5 20050104 飛騨こんろ
*6 20060508 花札(5)
*7 大辞林 特別ページ 古典の世界6 能
*8 まんが「菊慈童」
*9 部首を手がかりに難しい漢字を入力する - デジタル - 日経トレンディネット
*10 u9148 (酈) - GlyphWiki
*11 _0020049M.jpg
*12 20060306 謡
*13 20090803 濁河温泉
*14 下呂温泉 旅館協同組合公式サイト
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