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20030918 家庭の中の造花

 時々、本物そっくりの造花、造木$${^{*1}}$$を見かける。ちらっと見ただけでは本物と同じである。本物と同じなのにどうして偽物と気付くのか。何かが違うのだろう。その何かがよく判らないが、気付いてしまうのである。

 日光が一日中当たりそうもない便所などで青々としている観葉植物を見れば、少し間をおいて「あっ、作り物か」ということに気付く。

 公共の場所などでこのような造花を置くのは判らないでもない。生きた植物なら定期的な世話が必要なので、その経費を節減するために造花を置くのは一つの手である。

 家庭に置くために造花を買い求める人がいる。これは一体どういうことであろう。家の中が少し寂しいから花や緑を置こうと思う$${^{*2}}$$のは普通の感覚である。そこで生きている物ではなく作り物を置こうと思うのは何かおかしい。

 家にいれば毎日その作り物の花や観葉植物を見るわけである。一切変化のない植物を見て何が楽しいのだろう。公共の場などで多くの人が一瞬それを見て心を和ます為であれば作り物でも構わないと思う。しかしそれを家で毎日眺めるというのはやはり理解しがたい。

*1 造花・造木
*2 20030315 パキラ

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