20000224 オージェ
自然科学の分野では人名の付いた現象や法則が多くある。多くあるどころか殆どかも知れない。
発見したり深く研究した人の名前が付いているその現象を利用した測定方法や分析方法にはやはりその名前が付いていることが多い。
例えば物体の表面に含まれる元素の種類を調べる方法の一つにオージェ分光分析$${^{*1}}$$というのがある。オージェ$${^{*2}}$$というのはオージェ分光分析の原理であるオージェ効果を発見した人の名前である。
このオージェ分光分析を使う人は「オージェ$${^{*3}}$$」が人の名前ということはあまり気にならない。それは日本人の名前でないからである。
「おい、これをすぐオージェ分析にかけてくれ」
とFERC$${^{*4}}$$の松岡チーフ$${^{*5}}$$が叫べば、エージェント達はすぐさま分析室にかけ込んで分析を始める。
しかしこのオージェ効果を発見した人が日本の「お茶の水$${^{*6}}$$」博士であったらどうなることだろう。当然、オチャノミズ効果だろうしオチャノミズ分光分析だろう。
松岡$${^{*7}}$$チーフ「おい、これをすぐオチャノミズ・・・」
和田$${^{*8}}$$「チーフ、オチャノミズって何か変ですね」
となり完全に緊迫感がなくなってしまう。
幸い日本人の名前が付いた法則や現象がほとんどないのでこのような心配はない。「菊池線$${^{*9}}$$」と言うのがあるが、あまり一般的でない。といってもオージェもそれ程一般的ではない。
*1 表面分析技術紹介~ オージェ電子分光分析装置 ~
*2 JPEG 画像 706x719 ピクセル
*3 AUGER
*4 FAR EAST RESEARCH Co.,LTD - Internet Section
*5 F.E.R.C Agent - Seiji Matsuoka
*6 Tezuka Osamu @World
*7 橘井堂
*8 F.E.R.C Agent - Eiichi Wada
*9 Kikuchi Lines について