20020930 スキャナが壊れた
フィルムスキャナ$${^{*1}}$$が壊れてしまった。この装置はSCSIで繋がっている。操作用のアプリケーションソフトを起動させて、スキャン開始のボタンを押すと始めの数秒は反応してスキャナが動くが、止まってしまい「スキャナが反応しません」というエラー表示が出てくる。何度も繰り返しているとエラーが出ずに動き出した。しかしまた動かなくなった。
このスキャナはポラロイド社製である。米ポラロイド社は丁度一年前に会社更生法による再建手続きを申請した。この事実を知った時、この日記の中で自分の持っているスキャナが壊れた時が少し心配だなどと呑気なことを書いていた$${^{*1}}$$が、本当に壊れてしまった。
スキャナは「POLASCAN 35 Ultra$${^{*2}}$$」という機種である。5年前に購入した。15万円程度したと思う。購入当時は、一般消費者向けのフィルムスキャナとしては、解像度とフィルムの濃淡の差を的確に取り込む能力$${^{*3}}$$とが最高値を誇っていた。
光学装置なので埃がかぶらないよう、自分でミシン$${^{*4}}$$を使ってカバーを作って日頃、大切に扱っていたのに壊れてしまった。昔の道具とは違い装置の中には何個もLSI$${^{*5}}$$が使われており、その中には厚さ数ミクロン、幅数十ミクロンの極細の配線が縦横無尽に張り巡らされている。その配線の一本でも何かの拍子で腐食したり断線したら正常に動かなくなる。こんな故障はいくら大事に扱っても防ぎようがない。
私のスキャナの故障の原因はLSIの内部の配線の腐食かどうかは全然知る由もないが、ある日突然動かなくなり、時々動いたりするという壊れ方からすると、そんなのが原因のような気もする。SCSI$${^{*6}}$$コネクタの接触不良、装置内部のコネクタの接触不良なども考えられる。
現在、ハードディスクやZipをSCSIで接続するのに、このスキャナを接続の途中に入れている。つまりコンピュータに繋がれている先頭のSCSI装置$${^{*7}}$$はスキャナ、その次はZip、そして最後尾がハードディスクとなっている。Zip$${^{*8}}$$とハードディスクとが正常に動作するので、スキャナのSCSIの接続が不良ということは考えられない。
修理をするかどうするか。もし本当にLSI内部の故障だとすると装置内部の回路基板をそっくり取り替えることになるだろう。再建途中の会社に製造を終了した製品の回路基板を在庫として持つ余裕はあるのだろうか。
買い換え$${^{*9}}$$を考えよう。
*1 20011018 倒産
*2 The Internet Archive: Polaroid - POLASCAN 35 Ultra
*3 Optical density
*4 20011115 家庭用刺繍ミシン
*5 20011231 Zip(2)
*6 20020611 SCSI
*7 CDRW-RX26/APをMACの外部SCSIチェーンに接続
*8 20020603 Zip(5)
*9 ¥価格.com¥ 価格表 フィルムスキャナ