20090723 日蝕観測(2)
日蝕観測のため、晴れ間を求めて自動車で出かけた$${^{*1}}$$。家を出たのは九時頃であった。岐阜北部の飛騨地方は晴れている話であったが、向かっている先の空はどんよりと雲が立ち込めている。どう見ても岐阜南部の美濃地方$${^{*2}}$$は名古屋近辺よりも分が悪そうだ。妻が、長野も晴れているとテレビで言っていた、というので岐阜から長野に向かって走っている中央高速道路$${^{*3}}$$に乗った。
なかなか晴れ間が見つからない。時々太陽が顔を覗かせるが、暫く走ると雲が覆ってしまう。もしかして今頃は名古屋は晴れているのではないかと後悔しながら運転をしていると、日蝕開始時刻が迫ってきた。丁度、晴れ間も出てきたので、走っているすぐ近くのサービスエリアでとりあえず観測することにした。
屏風山パーキングエリア$${^{*4}}$$に入った。ここは岐阜県瑞浪$${^{*5}}$$市である。
パーキングエリアの端の方で、早速、持ってきた天体望遠鏡を組み立てて太陽に向けた。丁度、陽が射してきた。末の娘が普段使用しているスケッチブックに太陽の像を映すと少し欠け始めている$${^{*6}}$$。既に日蝕が始まっていたのである。子供達は初めて見る日蝕を「ほんとだ。少し欠けている」と叫びながら見入っていた$${^{*7}}$$。
だんだん陽射しが弱くなってきた$${^{*8}}$$。空を見ると西の方から徐々に分厚い雲が迫ってくるような気がする。風が殆どないのでそれ程速く雲が移動している訳ではないだろう。しかし弱気になっているので、分厚い雲がどんどん迫ってくるのではないかと思い込んでしまっている。ここは勝負所で、この場所で観測を続けるか、それとも晴れ間を追い求めて移動するか。
風が殆どなく、無風状態なので雲が移動する速度はかなり遅い筈だ。この場所に留まって次の雲の切れ目を待つよりも通過した雲の切れ目を追いかけた方が良さそうだ。そう決断して、望遠鏡を片付け、東方面にあるサービスエリア向かった。蝕の最大時刻まであと一時間と迫っている。移動時間は最長でも三十分だ。となると隣の恵那峡サービスエリア$${^{*9}}$$が次の目的地となる。
*1 20090722 日蝕観測
*2 美濃地方 | Michel BRAS
*3 中央道すいすいドライブ|NEXCO中日本
*4 屏風山PA(上)サービスエリア情報 | サービスエリア情報ガイド 中日本エクシス株式会社
*5 岐阜県瑞浪市土岐町の地図(35.3930155555556,137.278280277778,1/3000):マピオン
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*9 恵那峡SA(上)サービスエリア情報 | サービスエリア情報ガイド 中日本エクシス株式会社