20030219 蔵書票
蔵書票$${^{*1}}$$を作りたくなってきた。蔵書票$${^{*2}}$$とは、本の表紙の見返し$${^{*3}}$$に貼り付けたりする小票のことである。蔵書印$${^{*4}}$$と同じでその本の所有者を示すのに使う。
今から十数年前に蔵書印を何個か自分で彫ったことがある。印といってもその材料は水牛や石やツゲ$${^{*5}}$$ではなく、ゴム版画のゴムを彫って作った。図柄$${^{*6}}$$は文字ばかり$${^{*7}}$$ではなく、つげ義春$${^{*8}}$$の随筆集に出てきた挿絵を彫ったり、自分で作った花押$${^{*9}}$$を更に蔵書印用に加工して彫ったりした。一番よく使ったのは花押入り蔵書印だった。
蔵書票の存在を知ったのはエッシャーの版画$${^{*10}}$$であった。ちょうど蔵書印を彫った頃だった。蔵書票には特に興味がなかった。蔵書印は印を彫って直接、蔵書に押印すれば終わりである。ところが蔵書票$${^{*11}}$$は一旦他の紙に刷らなければ使えないので、面倒に思えたのである。
現在はパーソナルコンピュータを用いて簡単に印刷物を作ることが出来るようになった。印を彫ったり版画を作ったりするのもいいが、コンピュータで絵柄を作って印刷してもいい。手軽に様々な絵を蔵書票に出来る。
印刷する紙は少し凝った方がいい$${^{*12}}$$。和紙がよさそうだ。しかも和紙で作れば、本自体は酸性紙$${^{*13}}$$でぼろぼろになっても蔵書票だけは残る。
インクジェット式プリンタ$${^{*14}}$$で印刷するのは難しいかもしれない。熱転写型プリンタ$${^{*15}}$$ならばなんとか印刷できそうだ。家にあるプリンタはたまたま熱転写型プリンタ$${^{*16}}$$なので試してみることが出来る。和紙が手許にないので直ぐにはできない。
図柄ならすぐ出来る。作ってみた$${^{*17}}$$。元の絵は「ふしぎ博士のふしぎな発明$${^{*18}}$$」から持ってきた。
早く和紙を手に入れてこれを和紙に印刷してみたい。
*1 20030217 マーク(4)
*2 蔵書票ホームページ
*3 本の各名称
*4 NIJL 蔵書印DB 凡例
*5 Welcom ! SANBY @ Web 印鑑
*6 本居宣長記念館 国学者の蔵書印・蔵書票
*7 国立国会図書館:国立国会図書館について:国立国会図書館要覧:沿革:国立国会図書館蔵書印
*8 夢幻堂 Navigator 「つげ義春」
*9 花押のデザイン作成・花押印鑑・花押名刺など花押製品ご用意しています
*10 M.C.Escher picture gallery
*11 武田史子銅版画ギャラリー
*12 紙の温度ホームページ
*13 コラム(14) 紙の用語解説[4]酸性紙、中性紙とは - コラム - 紙への道
*14 @IT:Insider's Computer Dictionary [インクジェット・プリンタ]
*15 @IT:Insider's Computer Dictionary [熱転写プリンタ]
*16 マイクロドライプリンタ//アルプス電気
*17 Exlibris.jpg
*18 20030215 ふしぎ博士のふしぎな発明
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