
20060424 ハイテクゴマ
王様のアイディア$${^{*1}}$$で面白いコマを見かけた。一旦、回すと自分で回り続けるコマ$${^{*2}}$$である。回り出すと内蔵された発光ダイオードが光り出す。自分で勝手に回り続けるコマ$${^{*3}}$$は昔からある。私も持っている$${^{*4}}$$。このコマは、コマとそれを載せる台とに仕掛けがあった。コマは永久磁石でできており、台の中には電磁石と電池$${^{*5}}$$が入っている。
王様のアイディアにあったコマには「台」がない。コマ単独で回り続ける。只では回らないので、当然、何らかの仕組みが入っている。ボタン電池を入れるようになっているので、これを原動力としてコマが勝手に回り続ける。
web上を調べたら、電池で内蔵された小さな扁平モータ$${^{*6}}$$を回しているらしい。このモータはコマの中心に据え付けられているのだろう。 このモータは携帯電話などで着信を知らせるための振動源として用いられる。モータの軸には偏心したおもりが取り付けられており、これが回転することによりモータ全体が振動する$${^{*7}}$$。
見かけた時には、よく確認しなかったが、「ハイテクゴマ$${^{*8}}$$」という名前だった。
店頭で見かけた時、コマを手にとって回してみたが、どういう仕組みで回っているのか判らなかった。webで調べてみて初めてモータが組み込まれていることを知った。不思議な玩具なので通常ならばその場で直ぐ購入してしまうのだが、この時は結局買わなかった。
どうして買わなかったか。発光ダイオードの所為である。回すと内蔵された発光ダイオードが光る。発光ダイオードが光るのはコマに電池が入っているからだ。これは全然不思議ではない。コマが勝手に回るのは不思議だけど、発光ダイオードが光るのは不思議ではない。こちらは当たり前だ。このことが、コマが勝手に回る不思議さを圧迫して、このコマ全体の不思議さを小さくしてしまったのである。
玄人向けに発光ダイオード無しで不透明の樹脂でできたコマが発売されないだろうか。発光ダイオードが点かない分、回転する時間も長くなるだろう。更に間歇的にモータを駆動するようにすればもっと長い時間電池が保つかもしれない。二つの遠心力スイッチを直列につなげればできそうだ。一つはある回転数以上になると電源が入り、あと一つは更に高い回転数以上になると今度は電源が切れるようにする。そうすれば設定した回転数の範囲内で内蔵モータが動いたり止まったりしながらコマが回り続けるのではないか。モータが連続的に動く場合よりもずっと長くコマが回転しそうな気がする。
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*7 小型振動モータ(その2)
*8 ハイテクゴマ