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20050202 単純な構造における工夫

 ごみが出ないシールというのを見つけた。剥離紙がないので、シールの使用後にごみが出ない。二枚のシールの接着面を互いに貼り合わせるか一枚を接着面で折って$${^{*1}}$$接着面が他に付かないようにする。こうすれば剥離紙を使わないで済む。紙二枚で構成されるシールに改良の余地があったというのは、考えてみると凄い。

 これで思い出したのが、自立する水切りカップ$${^{*2}}$$である。カップを洗った後、ひっくり返して乾かすとどうしても飲み口が何かに触れてしまう。飲み口でなくともどこかが触れる$${^{*3}}$$。このカップは飲み口をどこにも触れさせないで下にして置くことができる。取っ手の縁が幅広くしかも飲み口に向かって斜めになっているので、それを下にしてカップを立てることができて更に飲み口が下向きにすることができる。筆者はカップの飲み口がどこかに触ることなど全く気にならないのだが、気になる人にとっては重宝するだろう。

 これの凄いところは、カップ$${^{*4}}$$の構造に工夫する余地がまだあったという点である。カップの機能そのものも素晴らしいが、非常に単純な構造なのに更に改良を思い付いたという点が驚嘆させられる。

 目的は全く違うが、皿との組み合わせで似たような構造を持つカップ$${^{*5}}$$がある。これは皿がないと成り立たない。前記のカップに比べれば工夫が甘いことになるが、目的が違うので比べるのは意味がない。これはこれで秀逸な意匠なので物欲の対象になりうる。

 どんな単純な構造でも工夫が凝らしてあるのを見つけると嬉しくなる。複雑な機械でもどこか一部にそう言った細工があるとその機械全体が優秀なものに思えてしまう。



*1 ウイル・コーポレーション|ごみゼロラベル-特長-
*2 cup.jpg
*3 ZAKKERS-オーバルフラット コップスタンド-
*4 20020818 マグカップ
*5 Propaganda / Cupple コーヒーカップ&ソーサー(コーヒーカップ・ソーサー)

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