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20000203 スパイ大作

 スパイ大作戦$${^{*1}}$$というアメリカのTVドラマシリーズがあった。ちょっと前に映画化$${^{*2}}$$もされた。原題は「Mission Impossible」だが、邦題は「スパイ大作戦」だった。

 内容は「おはよう、フェルップス君。」で始まる当局からの不可能と思える指令を確実にこなしていくエージェントの物語である。指令内容はオープンリール$${^{*3}}$$の小型テープレコーダに吹き込まれていた。指令の結びは大抵「なお、このテープは自動的に消滅する」となっており、再生を終えると煙を出して自動的にテープは消滅した。場合によってはフェルップスにテープの適切な処理を促す場合もあった。テープの声の吹き替えの声は「ハクション大魔王$${^{*4}}$$」でお馴染みの大平透$${^{*5}}$$氏であった。

 フェルップスの仲間には電子部品などを多用した高度技術工作が得意な者や変装が得意な者など様々な人材が揃っていた。しかし当局からの指令の実行は一筋縄では行かない。窮地に追い込まれるフェルップス。

 するとフェルップスは突然空を仰ぎ、右手を空に向かって突き出し「どっこい」と叫ぶ。そして次は左手を突き出して「どっこい」。そしてまた右手を突き出して「どっこい」。これを繰り返しているうちにどこからともなく汽車の音が聞こえてくる。

 「スパイ(どっこい)大作」。

*1 スパイ大作戦〔MISSION IMPOSSIBLE〕
*2 ミッション:インポッシブル
*3 オープンリールデッキ
*4 原作/吉田竜夫
*5 Ohhira Toru

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