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20041024 モニタケーブル

 何年も前からパソコンのブラウン管式モニタの色がおかしくなることがあった。コネクタの部分$${^{*1}}$$に触ると画面が真っ赤になったり真っ青になったりする。コネクタ近くのケーブルの位置を上手く調節して動かないようにしておけば正常な色を映し出す。しょっちゅう据え付け位置などを動かすものではないので、ケーブルの位置を固定する簡単な治具$${^{*2}}$$を作ってこの状態で数年間使っていた。

 ところが最近ほんのちょっとした振動などで色がおかしくなってしまう。配線はモニタから直接出ている型式なのでケーブルとコネクタとを簡単に交換することができない。古いモニタなのでこれを機会に買い換えを考え出した。現在使っているものは中古品である。知人から格安で譲り受けた。今から6、7年前のことである。

 従って今回も中古品で全く抵抗はないのだが、思うような値段のものがなかなかみつからない。ケーブルを自分で修理することにした。

 ケーブル$${^{*3}}$$を切断してみるとその中身は何本かの電線で構成されていた。赤、青、緑の少し太めの電線三本と細い電線が5、6本とで構成されている。少し太めの電線は二重構造になっていて芯の線とそれを包むようになっている線とで構成$${^{*4}}$$される。細い線の中には更にその中が三本の電線で構成されているものもあった。

 これらの線を新しいコネクタの単体$${^{*5}}$$に直接半田付けする方法もあるが、ピンと線の色とを一々確認しなければならない。最初からコネクタと線とがつながっている物$${^{*6}}$$を買ってきて、途中から切断して中に入っている線の色とモニターケーブルの中の線の色とを合わせながら半田付けした方が間違いようがないので確実である。ケーブルの途中に継ぎ目ができるので見た目は格好が悪いが、パソコンの裏はケーブルだらけなので何ら気にならない。

 新しく買ってきたコネクタ付きケーブルを切断して被覆を剥いた。赤、青、緑の太めの電線はいいが、他の細い電線の色がモニタのケーブルの色と全く違う色である。しかも三本の電線で構成されている線は入っていない。

 どうしようかと思ったが、まずは赤、青、緑の少し太めの電線三本をつなぎ合わせて、コネクタをパソコンに接続した。画面は表示されない。やはり細い線にも何らかの意味がある。細い線を一本つないではパソコンに接続して画面が表示されるか確かめていった。3本程度つないだところで表示されるようになった。節電機能もちゃんと働く。表示されれば全く問題はないので残りの線はつながなかった。そのまま絶縁テープでぐるぐる巻きにして作業終了である。

 モニタの買い換えのいい機会だと思ったが、あと数年はその必要がなくなりそうだ。少し残念に思えてきた。そういえば同じ様なことが数年前にもあった$${^{*7}}$$。

*1 日本圧着端子製造株式会社
*2 20030319 治具
*3 HQCケーブル[VGAケーブル,モニタケーブル]
*4 測定器玉手箱>計測に関する知識>シールド線と同軸ケーブル
*5 ダイトロンテクノロジー株式会社
*6 displayvi01_l.jpg
*7 19991204 ガラス管ヒューズ

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