太宰治「トカトントン」を読みました
みなさん、こんにちは。松本浩二です。
読んだ作品は11篇が篇収められたが文春文庫。22ページの短編作品です。
悩みを持った青年が憧れの作家へ相談する手紙と作家からの返事の手紙を通して物語が進んでいきます。
戦後間もないころある復員青年には悩みがありました。物事に取り組んでいて熱中してる最中にどこからともなく、「トカトントン」という音が聞こえてきます。その音を聞いた途端にそれまで取り組んでいた事がどうでもよくなり、無気力になります。
そういった事が何度もありました。
その悩みに対して作家は「気取った苦悩」と切り捨て、「真の思想は叡智よりも勇気を必要とするものです」と返信します。
この作家は考えるばかりでなく、行動を起こしてみよ、と言いたかったのでしょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。